Seretide（セレタイド） 25/50

Name: Seretide（セレタイド） 25/50
SKU: 175S1
Price: 5250 JPY
Availability: InStock

通常価格：￥5,250～￥10,500

￥5,250 ～￥8,610

商品コード： 175S1 ～ 175S2

Seretide Evohaler（セレタイド・エボヘイラー）｜お薬詳細

Seretide Evohaler（セレタイド・エボヘイラー）は、喘息や慢性閉塞性肺疾患（COPD）の管理に使用される吸入薬です。このお薬は英国のグラクソ・スミスクライン（GSK）によって製造されています。
日本で処方されるアドエア・エアゾールと同じ成分のお薬で、Seretide Evohaler（セレタイド・エボヘイラー）は、日本以外のアメリカやカナダなどの多くの国で使用されるブランド名です。ただし、日本と海外では、含有量や承認されている用量が異なる場合があります。例えば、吸入ステロイドの濃度が地域ごとに調整されることがあります。

Seretide Evohaler（セレタイド・エボヘイラー）の有効成分は、フルチカゾンプロピオン酸エステルとサルメテロールです。
現在Meds Thaiではそれぞれの有効成分の容量の違う以下のSeretide Evohaler（セレタイド・エボヘイラー）を取り扱っています。

Seretide Evohaler（セレタイド・エボヘイラー） 25/50（本剤）: フルチカゾンプロピオン酸エステル・・・50mcg
サルメテロール・・・25mcg
Seretide Evohaler（セレタイド・エボヘイラー） 25/125: フルチカゾンプロピオン酸エステル・・・125mcg
サルメテロール・・・25mcg
Seretide Evohaler（セレタイド・エボヘイラー） 25/250: フルチカゾンプロピオン酸エステル・・・250mcg
サルメテロール・・・25mcg

Seretide Evohaler（セレタイド・エボヘイラー）の有効成分フルチカゾンプロピオン酸エステル

Seretide Evohaler（セレタイド・エボヘイラー）の有効成分の一つであるフルチカゾンプロピオン酸エステルは、強力な吸入ステロイド薬（ICS: Inhaled Corticosteroid）で、喘息や慢性閉塞性肺疾患（COPD）の管理に広く使用されています。その主な役割は、気道の炎症を抑制し、長期的な症状の悪化を防ぐことです。フルチカゾンプロピオン酸エステルは、以下のようにして炎症を抑えます。

抗炎症作用: 炎症性細胞（好中球、好酸球、マスト細胞など）の活動を抑制。
サイトカインの抑制: 炎症を引き起こす物質（例: インターロイキンやTNF-α）の生成を阻害。
気道過敏性の低下: 気道の慢性炎症を減らし、アレルゲンや刺激物への過敏性を抑えます。

Seretide Evohaler（セレタイド・エボヘイラー）の有効成分の一つであるフルチカゾンプロピオン酸エステルが炎症を抑制することで症状を予防し、中等度から重度の持続型喘息の管理に特に有効です。
また急性増悪（悪化エピソード）の頻度を減らし、他の薬剤（例: LABAやLAMA）と併用もできますので、慢性閉塞性肺疾患（COPD）の治療にも用いられます。

Seretide Evohaler（セレタイド・エボヘイラー）の有効成分フルチカゾンプロピオン酸エステルの作用機序

フルチカゾンは、吸入後に気道に届いて、炎症を引き起こす物質や細胞の働きを抑え、気道の腫れを減らし、呼吸を楽にします。

フルチカゾンプロピオン酸は吸入薬として使用され、肺や気道に届きます。
フルチカゾンは気道の細胞内にあるグルココルチコイド受容体という部位に結びつきます。この受容体は、ステロイドが作用するための「鍵」としての役割を果たします。
フルチカゾンが受容体に結びつくと、その受容体は細胞の核に移動し、そこで遺伝子のスイッチを入れたり切ったりします。
スイッチを入れる遺伝子は、炎症を抑える役割を持っており、炎症を引き起こす物質の生成を減らします。
フルチカゾンは、気道に存在する炎症を引き起こす白血球（好酸球やマスト細胞）を抑制します。これにより、アレルギー反応や過剰な炎症が減少します。
フルチカゾンはサイトカインやケモカインなど、炎症を引き起こす物質の生成を抑えます。この結果、気道の腫れや過剰な粘液分泌が減少し、呼吸が楽になります。
長期間使用することで、気道の壁にある筋肉の厚みや硬さを抑え、気道が広がりやすくなります。これにより、慢性的な症状の悪化を防ぐことができます。

フルチカゾンプロピオン酸エステルの特性

高い局所作用性: 吸入後、直接気道に作用し、全身性副作用が少ない。
肺内での強力な抗炎症作用を発揮。
低い全身吸収: 吸収されても速やかに肝臓で代謝される（初回通過効果が高い）。
血中濃度が低く、全身性の影響が抑えられる。

フルチカゾンプロピオン酸エステル、他の吸入ステロイドとの違い

Seretide Evohaler（セレタイド・エボヘイラー）の有効成分、フルチカゾンプロピオン酸は、以下の特性により他の吸入ステロイド（例: ブデソニド、モメタゾンフランカルボン酸エステル）と比較しても強力な抗炎症作用を持つとされています。
（受容体親和性が高い）グルココルチコイド受容体への結合力が強い。
（局所代謝が速い）全身性副作用が少ない。

Seretide Evohaler（セレタイド・エボヘイラー）の有効成分サルメテロール

Seretide Evohaler（セレタイド・エボヘイラー）のもう一つの有効成分、サルメテロール（Salmeterol）は、長時間作用型β2アドレナリン受容体作動薬（LABA: Long-Acting Beta-2 Adrenergic Agonist）の一種で、喘息や慢性閉塞性肺疾患（COPD）の治療に使用されます。この薬剤は、気管支拡張作用を持ち、呼吸を楽にするために広く使用されています。

サルメテロールの作用機序

サルメテロールは吸入薬として使われ、吸入後に気道や肺に届きます。

サルメテロールは、気道の平滑筋にあるβ2アドレナリン受容体という部位に結びつきます。
β2受容体は、呼吸器系に特に重要な受容体で、サルメテロールが結びつくことで、その受容体が活性化します。

受容体が活性化されると、細胞内でサイクリックAMP（cAMP）という物質が増えます。
cAMPは、気道の平滑筋に「リラックスして広がれ」と信号を送ります。cAMPの増加によって、気道の平滑筋（気道を囲む筋肉）がリラックスし、気道が広がります。これにより、気道が広がり、呼吸がしやすくなります。

サルメテロールの特性

サルメテロールは、ほかの短時間作用型の薬（例: サルブタモール）とは違い、長時間作用型（LABA）で、約12時間の間、効果が持続します。
このため、1日2回の使用で気道を広げ、症状のコントロールが可能になります。

Seretide Evohaler（セレタイド・エボヘイラー）とSeretide Accuhaler（アドエア・ディスカス）の違い

Seretide Evohaler（セレタイド・エボヘイラー）とSeretide Accuhaler（アドエア・ディスカス）は、どちらも喘息や慢性閉塞性肺疾患（COPD）の治療に使用される薬ですが、使用方法や形態に違いがあります。どちらもフルチカゾン（吸入ステロイド）とサルメテロール（長時間作用型β2刺激薬）の配合薬ですが、その使い方や利便性に違いがあります。

Seretide Evohaler（セレタイド・エボヘイラー）は、吸引がやや簡単で、湿気にも強いため、特に吸引が難しいと感じる子供や高齢者に向いています。吸入器の操作がやや難しい部分があるので、使い方をしっかり学んでおく必要があります。

Seretide Accuhaler（ドライパウダー吸入器）は、吸入の強さが必要であるため、しっかり吸引できる成人や、手動で薬を調整するのに問題がない人に適しています。また、湿気を避けて使う必要があるので、湿度が低い環境で使用するのが理想的です。

Meds ThaiではパウダータイプのSeretide Accuhaler（アドエア・ディスカス）も扱っていますが、それぞれの違いを以下に挙げます。

Seretide Evohaler（セレタイド・エボヘイラー）

（タイプ）メータード・ドーズ・インヘラー（MDI）またはエアゾール（噴霧器）
（使用方法）吸入器をプッシュしてスプレー状の薬を吸い込む形式です。
（薬の形態）エアゾール（スプレー）

Seretide Accuhaler（アドエア・ディスカス）

（タイプ）ドライパウダー吸入器（DPI）
（使用方法）吸入器を押し、吸入することで薬を吸入します。粉末状の薬を吸い込む形式です。
（薬の形態）ドライパウダー（粉末）

Seretide Evohaler（セレタイド・エボヘイラー）とSeretide Accuhaler（アドエア・ディスカス）のメリット・デメリット

Seretide Evohaler（セレタイド・エボヘイラー）のメリット

（吸入が簡単）吸入器を押してスプレーを噴霧し、その後深く吸い込む形式で、吸入時に強く息を吸わなくても使える場合が多いです。特に初心者や子供にも使いやすいです。
（吸入量の管理がしやすい）Seretide Evohaler（セレタイド・エボヘイラー）は、通常、スプレーが出る回数で残薬の管理がしやすいというメリットがあります。使う回数が明確です。
（湿気に強い）エアゾールは湿気に強く、湿度の高い環境でも問題なく使用できます。

Seretide Evohaler（セレタイド・エボヘイラー）のデメリット

（味が残ることがある）噴霧器なので、薬の味が口に残ることがあり、これが不快に感じることがあります。
（吸入のタイミングが難しいことがある）正しい吸入法（吸い込むタイミングと押すタイミング）が少し難しく、指導を受けた後でも間違えてしまうことがあります。

Seretide Accuhaler（アドエア・ディスカス）のメリット

（簡単な吸入）薬が粉末状になっており、吸入の際に力強く息を吸うだけで薬を吸い込むことができます。吸入器の動作が簡単で、持続的に吸い込むのが容易です。
（デバイスの堅牢性）Seretide Accuhaler（アドエア・ディスカス）は気圧に強いため、MDIよりも壊れにくいと言われています。
（薬の味がない）ドライパウダー吸入器は、エアゾールのように薬剤の味が口に残ることが少ないです。

Seretide Accuhaler（アドエア・ディスカス）のデメリット

（吸入時の息の強さが必要）正しく薬を吸い込むには、ある程度強い息を吸う必要があります。これは、特に子供や高齢者にとっては難しい場合があります。
（湿気に弱い）ドライパウダーは湿気に敏感なので、湿度が高い環境では使用に注意が必要です。
（吸入回数の管理）吸入回数や残薬の確認が少し難しく、使い切ったかどうかの確認が目視で必要です。

Seretide Evohaler（セレタイド・エボヘイラー）｜使用方法

成人と12歳以上の子供の場合、通常は1日2回（朝と夜）、1回の吸入につき1パフを吸入するのが一般的ですが、使用回数やパフの量は、患者の病状や医師の指示によって異なる場合があります。使用前に必ず医師や薬剤師の指示を確認してください。

Seretide Evohaler（セレタイド・エボヘイラー）｜使用手順

Seretide Evohaler（セレタイド・エボヘイラー）の吸入器の先端にあるキャップを外します。
使用前に吸入器を軽く振って、薬剤が均等に混ざるようにします。
吸入を始める前に、息を深く吐いて、空気を完全に出します。これにより、次に吸い込む薬が気道に入りやすくなります。
Seretide Evohaler（セレタイド・エボヘイラー）の吸入器の先端を口の中にしっかりとくわえ、口を閉じます。吸入器の先端が口の中で舌の下に当たる位置にするのが理想的です。
吸入器を押して、薬をスプレーで噴霧します。その瞬間に、深く息を吸い込みます。できるだけ深く息を吸い込み、薬が肺に届くようにします。
薬を吸った後は、少なくとも10秒間は息を止め、その後にゆっくり息を吐きます。
吸入後は吸入器を元のキャップでしっかりと閉じます。
必要な場合は、もう一度同じ手順で吸入を行います（医師の指示に従ってください）。
使用後に口をすすぎます。吸入ステロイド（フルチカゾン）を使用しているため、口内に残った薬を洗い流し、口腔カンジダ症（口内のカビ感染症）などを防ぐためにうがいをするのが良いです。

Seretide Evohaler（セレタイド・エボヘイラー）｜副作用

Seretide Evohalerの一般的な副作用

多くの人に見られる副作用ですが、必ずしも全員に起こるわけではありません。

口腔カンジダ症（口内のカビ感染）: フルチカゾン（吸入ステロイド）を使用していると、口の中にカビ（真菌）が繁殖することがあります。これにより、口内に白い斑点が現れ、痛みや違和感を引き起こすことがあります。
吸入後に口を水でゆすぐことで、カンジダ症のリスクを減らすことができます。
喉の痛みや乾燥感: 吸入薬により喉が乾燥したり、痛みを感じたりすることがあります。
声のかすれ: 喉や声帯に影響を及ぼすことがあり、声がかすれることがあります。

吸入ステロイドに関連する副作用

肺炎（特にCOPDの患者に多い）: 長期使用により、肺炎のリスクが高まることがあります。
骨密度の低下: 長期間にわたって吸入ステロイドを使用すると、骨が弱くなり、骨折しやすくなることがあります。特に高齢者に多いです。
成長遅延（小児の場合）: 小児に長期間使用することで、成長が遅れる可能性がありますが、通常は注意深く監視されます。

長時間作用型β2刺激薬（サルメテロール）に関連する副作用

震え（ふるえ）: Seretide Evohalerの有効成分の一つであるサルメテロールの作用により、手や体が震えることがあります。
動悸や心拍数の増加: サルメテロールは心拍数を上げることがあるため、動悸を感じることがあります。特に高用量の場合に現れることが多いです。
不安感や神経過敏: 一部の患者では、不安感や落ち着かない気持ちを感じることがあります。
頭痛: サルメテロールの使用により、頭痛が起こることがあります。

重篤な副作用

まれに、深刻な副作用が現れることもあります。以下の症状が現れた場合、すぐに医師に相談する必要があります。

アナフィラキシー反応（アレルギー反応）: 発疹、呼吸困難、顔や喉の腫れ、めまいなど。これは非常に稀ですが、重篤なアレルギー反応です。
心血管系の問題: 心拍数の異常や不整脈、胸の痛みなど、特にサルメテロールに関連する可能性があります。

その他の副作用

胃腸の不調: 胃の不快感、吐き気、下痢などの消化器系の問題が生じることがあります。
皮膚の問題: 皮膚に発疹やかゆみが現れることがあるかもしれません。

副作用の予防と対処法

フルチカゾン（吸入ステロイド）を使用するときは、吸入後に口を水でうがいすることで、口腔カンジダ症（口内のカビ感染症）を防げます。
指定された回数や用量を守り、過剰に使わないことが大切です。
長期にわたる使用の場合、特に骨密度や肺炎のリスクに注意し、医師の定期的なチェックを受けることが重要です。

Seretide Evohaler（セレタイド・エボヘイラー）｜その他の注意事項

Seretide Evohaler（セレタイド・エボヘイラー）の長期使用に伴うリスク

Seretide Evohaler（セレタイド・エボヘイラー）を長期間使用すると、特に高用量での使用の場合、骨密度が低下することがあります。特に高齢者や長期使用が必要な場合は、医師の指導のもとで骨の健康管理を行うことが大切です。
小児に使用する場合、長期的な使用が成長に影響を与えることがあります。医師と定期的に相談し、必要に応じて治療計画を調整します。
COPD（慢性閉塞性肺疾患）の患者では、吸入ステロイド薬（フルチカゾン）の使用が肺炎のリスクを高めることがあります。定期的な医師のフォローアップが重要です。

Seretide Evohaler（セレタイド・エボヘイラー）と他の薬との相互作用

他のβ2刺激薬（例えば、短時間作用型β2刺激薬）を併用する場合、過度の心拍数の増加や震え、不安感などの副作用が強く出ることがあります。併用する薬については医師に相談し、適切に管理してください。
他のステロイド剤と一緒に使用する場合、副作用のリスクが増すことがあります。例えば、免疫抑制作用が強化される可能性があるため、感染症にかかりやすくなります。

アレルギー反応の確認

アナフィラキシー反応（アレルギー反応）のリスクは非常に稀ですが、使用後に発疹、かゆみ、呼吸困難、顔や喉の腫れなどのアレルギー反応が現れることがあります。こうした症状が出た場合は、すぐに使用を中止し、緊急に医師に連絡してください。

心血管疾患の患者へのSeretide Evohaler（セレタイド・エボヘイラー）使用の注意

サルメテロール（長時間作用型β2刺激薬）が含まれているため、心疾患がある患者（高血圧、心筋梗塞、アレルギー性喘息など）は、動悸や不整脈が起こる可能性があります。心疾患の既往歴がある場合は、医師に相談し、慎重に使用することが重要です。

眼の健康

ステロイド薬の長期使用により、眼の圧力が上昇し、緑内障や白内障のリスクが高まることがあります。眼科の定期的なチェックを受けることをお勧めします。

妊娠・授乳中のSeretide Evohaler（セレタイド・エボヘイラー）の使用

妊娠中にSeretide Evohaler（セレタイド・エボヘイラー）を使用する場合は、特に注意が必要です。妊娠中の薬の使用は慎重に行うべきで、医師に相談し、必要な場合にのみ使用するようにしましょう。
授乳中は、母乳に薬が移行する可能性があるため、授乳前後のタイミングを考慮して使用することが重要です。授乳中の使用についても、医師と相談してください。

使用期限

吸入器には使用期限があり、期限切れのものを使用しないようにしましょう。使用期限を過ぎた薬剤は効果が薄れる可能性があります。