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Azycin

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Azycinと同成分のお薬

Azycin(アジスロマイシン 250mg)6錠Azycin (Azithromycin 250mg) 6tabs

アジスロマイシン(Azycin)|概要

アジスロマイシン(Azycin)は、マクロライド系抗生物質の一種で、細菌のタンパク質合成を阻害し、感染症の治療に用いられます。

アジスロマイシン(Azycin)が向いている人(適応症)

  • (尿道炎)尿道が細菌やウイルスに感染し、排尿時の痛みや違和感が生じる疾患です。
  • (クラミジア感染症)​クラミジア・トラコマティスという細菌が性行為で感染し、男性では尿道炎、女性では子宮頸管炎などを引き起こします。
  • (淋病)淋菌という細菌が性行為で感染し、男性では尿道炎、女性では子宮頸管炎などを引き起こします。
    ただし、淋菌感染症に対するアジスロマイシンの効果は、耐性菌の増加により低下しているため、他の抗生物質との併用が推奨される場合があります。
  • (マイコプラズマ・ジェニタリウム感染症)マイコプラズマ・ジェニタリウムという細菌が性行為で感染し、尿道炎や子宮頸管炎の原因となることがあります。
  • (急性気管支炎)気管支の粘膜が急に炎症を起こし、咳や痰が出る疾患です。
  • (肺炎)肺の組織が細菌やウイルスに感染し、炎症を起こす病気で、発熱や咳、呼吸困難などの症状が現れます。
  • (副鼻腔炎)鼻の周囲にある空洞(副鼻腔)が炎症を起こし、鼻づまりや頭痛が生じる状態です。
  • (歯周組織炎)歯を支える組織が感染し、腫れや出血が起こる疾患です。
  • (歯冠周囲炎)歯の冠部分の周囲に炎症が生じ、痛みや腫れが発生する状態です。
  • (咽頭・喉頭炎)のど(咽頭)や声帯周辺(喉頭)の粘膜が炎症を起こし、痛みや声のかすれが生じる疾患です。
  • (扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む))のどの奥にある扁桃が細菌やウイルスに感染し、腫れや痛みが生じる状態です。さらに悪化すると、扁桃の周囲に炎症や膿がたまることがあります。
  • (肺膿瘍)肺の中に膿がたまる状態で、感染や異物の吸引などが原因となります。
  • (慢性呼吸器病変の二次感染)慢性的な呼吸器の病気(例:慢性気管支炎や肺気腫)に、さらに細菌などの感染が加わることを指します。
  • (子宮頸管炎)子宮の入り口部分(子宮頸管)が感染などで炎症を起こし、おりものの増加や不正出血が見られる状態です。
  • (骨盤内炎症性疾患)子宮や卵巣、卵管など骨盤内の生殖器が感染し、炎症を起こす疾患群です。
  • (リンパ管・リンパ節炎)リンパ液が流れる管(リンパ管)や、リンパ液をろ過する組織(リンパ節)が細菌などに感染し、腫れや痛みを引き起こす状態です。
  • (顎炎)顎の骨や周囲の組織が感染し、炎症を起こす疾患です。
  • (深在性皮膚感染症)皮膚の深い部分で起こる感染症で、膿がたまる「せつ」や「よう」、皮膚全体が赤く腫れる「蜂窩織炎」などが含まれます。

アジスロマイシン(Azycin)|禁忌

アジスロマイシン(Azycin)に対して過敏症(アレルギー)の既往歴がある方は、アジスロマイシンの使用が禁忌とされています。

アジスロマイシン(Azycin)の服用に際して注意が必要な人

以下の条件に該当する方は、アジスロマイシン(Azycin)の使用に際しては、以下の点に留意し、医師や薬剤師と十分に相談することが重要です。

  • (過去に同種の薬(マクロライド系またはケトライド系製剤)で過敏症のある方)類似の薬剤でアレルギー反応を起こしたことがある場合は、注意が必要です。
  • (心疾患のある方)QT延長や心室性頻脈(トルサード・ド・ポワントを含む)などの心疾患がある場合、症状が悪化する可能性があります。
  • (重度の肝機能障害のある方)肝臓で代謝される薬剤のため、肝機能が低下している場合は注意が必要です。
  • (高齢者)一般に生理機能が低下しているため、副作用が現れやすい可能性があります。
  • (他の薬剤と併用)アジスロマイシン(Azycin)は、以下の薬剤と併用する際に注意が必要です。
    • 制酸剤(アルミニウムやマグネシウムを含む製品):アジスロマイシン(Azycin)の吸収が低下する可能性があるため、服用間隔を2時間以上空けることが推奨されます。
    • ワルファリンなどの抗凝固薬:アジスロマイシン(Azycin)との併用により出血リスクが増加する可能性があるため、凝固能のモニタリングを頻繁に行う必要があります。
    • ジゴキシン:血中濃度が上昇する可能性があるため、注意が必要です。

アジスロマイシン(Azycin)|服用方法

  • 一般的な感染症(深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染、副鼻腔炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎)には、1日1回500mg(本剤Azycinは2錠)を3日間連続で服用します。この方法で、薬の有効成分が体内に約7日間持続し、効果を発揮します。
  • 肺炎には、1日1回500mg(本剤Azycinは2錠)を3日間連続で服用します。​ただし、症状が改善しない場合や悪化する場合は、医師が他の治療法を検討することがあります。
  • 尿道炎・子宮頸管炎(クラミジア感染症)には、1000mg(本剤Azycinは4錠)を1回だけ服用します。この1回の服用で、約10日間効果が持続するとされています。

アジスロマイシン(Azycin)|副作用

アジスロマイシン(Azycin)は、さまざまな感染症の治療に用いられる抗生物質ですが、服用に際しては以下の副作用に注意する必要があります。

消化器系の副作用:

  • (下痢)腸内の細菌バランスが崩れることで生じることがあります。
  • (腹痛、悪心、嘔吐、腹部の不快感や膨満感)これらの症状も比較的よく見られます。

アレルギー反応:

稀に、以下のような重篤なアレルギー反応が報告されています。これらの症状が現れた場合は、直ちに医師の診察を受ける必要があります

  • (アナフィラキシーショック)全身のかゆみ、じんま疹、喉のかゆみ、ふらつき、動悸、息苦しさなどが急速に進行する重篤な反応です。
  • (皮膚粘膜眼症候群や中毒性表皮壊死融解症)発熱、目の充血やただれ、口内のただれ、皮膚の広範な赤みや水ぶくれなどの症状が現れます。

肝機能障害:

肝臓の酵素値の上昇や黄疸など、肝機能への影響が報告されています。特に高齢者や既に肝疾患を持つ方は注意が必要です。治療前および治療中は定期的に肝機能検査を行い、異常が認められた場合は、投与の中止や用量の調整が検討されます。

心血管系への影響:

QT延長や心室性頻脈などの心血管系の異常が報告されています。動悸やめまい、失神などの症状が現れた場合は、速やかに医師に相談してください。

その他の副作用:

  • (神経系)頭痛、めまい、味覚異常、感覚鈍麻、不眠症などが報告されています。
  • (皮膚)発疹、じんま疹、かゆみ、光線過敏性反応(光にあたった部分が赤くなる)などが生じることがあります。

アジスロマイシン(Azycin)|その他注意事項

  • (服用方法と期間の遵守)医師の指示に従い、定められた用法・用量を守ってください。自己判断で服用を中止したり、用量を変更したりすると、治療効果が得られないだけでなく、耐性菌の発生リスクが高まります。
  • (食事との関係)アジスロマイシン(Azycin)は食事の影響を受けにくい薬ですが、服用のタイミングについては医師の指示に従ってください。
  • (飲み忘れた場合)服用を忘れた場合は、気づいた時点ですぐに服用してください。ただし、次の服用時間が近い場合は、その回は飛ばし、通常のスケジュールに戻してください。決して2回分を同時に服用しないでください。
  • (アルコールの摂取)服用期間中はアルコールの摂取を控えてください。アジスロマイシン(Azycin)は1回の服用で約1週間効果が持続し、アルコールと併用すると肝臓への負担が増加し、副作用のリスクが高まる可能性があります。
  • (他の薬との併用)他の薬を服用中の場合は、必ず医師や薬剤師に相談してください。併用により薬の効果が変わったり、副作用が増加することがあります。
  • (高齢者の方への注意)高齢者は生理機能が低下していることが多いため、副作用が現れやすい可能性があります。服用に際しては、医師と十分に相談し、注意深く経過を観察してください。
  • (服用後の観察)アジスロマイシン(Azycin)は組織内半減期が長いため、投与終了後数日経ってから副作用が現れることがあります。服用後も体調の変化に注意し、異常を感じた場合は速やかに医師に相談してください。

アジスロマイシン(Azycin)|お薬詳細

アジスロマイシン(Azycin)はクラミジアや淋菌による性感染症、インフルエンザ、尿道炎、中耳炎など広く使われるマクロライド系の抗生物質で、ジスロマックと同じ有効成分です。
感染症には、呼吸器感染症(気管支炎、肺炎)、口腔内および口腔感染症、皮膚および組織感染症、急性中耳炎、上部呼吸器感染症(副鼻腔炎、咽頭炎/扁桃炎)、性感染症(クラミジア感染症、ドクレ菌感染症、淋菌感染症)が含まれます。
また、HIV感染者によく見られる感染症の予防にも使用されます。

アジスロマイシン(Azycin)は、さまざまな診療科で広く使用されていますが、特に呼吸器や耳鼻科領域でよく使われます。のどの痛みや発熱を伴う「かぜ」にも処方されることがあります。ただし、一般的なウイルス性の「かぜ」にはアジスロマイシン(Azycin)は効果がありませんが、細菌による二次感染や予防のために使用されます。

アジスロマイシン(Azycin)は、肺炎球菌を含むグラム陽性菌、インフルエンザ菌や百日咳菌などの一部のグラム陰性菌、嫌気性菌、非定型菌のマイコプラズマやクラミジア、マイコバクテリウムなどに対して効果があります。従来の製品と比較して、アジスロマイシンは特にインフルエンザ菌に対する抗菌活性が改善されています。ただし、肺炎球菌に対してはペニシリン系やセフェム系の抗生物質に比べて感受性が劣る場合があります。また、アジスロマイシン(Azycin)の使用によって耐性菌が出現する可能性もあるため、適切な使用が重要です。

アジスロマイシン(Azycin)は、マクロライド系の新しい抗生物質です。これは感染症を引き起こす病原微生物に対して効果を発揮します。感染症は、病原微生物が体内に侵入して病気を引き起こす状態です。感染すると、腫れや発赤、化膿、痛み、発熱などの症状が現れ、これらは体の防御システムが病原微生物と戦うための反応でもあります。病原微生物には、細菌、ウイルス、真菌(カビ)などが含まれます。

アジスロマイシン(Azycin)は、主に「細菌」による感染症に効果を発揮します。グラム陽性菌や一部のグラム陰性菌、マイコプラズマ、またクラミジアや淋病などの性感染症の細菌にも有効です。病原菌を撃退すると、腫れや発赤が収まり、痛みが和らぎ、発熱があれば解熱効果も期待できます。

アジスロマイシン(Azycin)は蛋白合成阻害薬として分類されます。具体的には、細菌内で蛋白合成開始複合体(70Sリボゾーム)の構成物質(50S)に結合し、その機能を妨げることで細菌の成長を阻止します。また、アジスロマイシン(Azycin)には抗炎症作用もあります。これは、好中球が炎症部位に集まるのを抑えたり、活性酸素産生能を抑制することで炎症を緩和します。

アジスロマイシン(Azycin)は一般的には静菌的な効果を持ちますが、高濃度では殺菌的な作用も示します。
特にアジスロマイシン(Azycin)は胃酸の影響を受けにくく、組織内での濃度を高く維持できるため、菌種によっては臨床的な用量でも十分な殺菌効果が期待されます。
抗菌スペクトラムは、主にグラム陽性菌を中心に広がり、一部のグラム陰性菌、嫌気性菌、非定型菌のマイコプラズマ、クラミジア、レジオネラなどにも抗菌活性を示します。

この新しい抗生物質アジスロマイシン(Azycin)は、15員環のニューマクロライドとして開発されました。これにより、エリスロマイシンと比べて胃酸による不活化を受けにくく、体内でよく吸収されます。感染部位では高い組織内濃度が得られ、また血中半減期が時間とともに延長するため、1日1回3日間の服用で従来の同類薬を7 14日間使用した場合と同等の効果が期待できます(通常は普通錠250mgの投与が一般的です)。

この抗生物質の最も特徴的な点は、一般的な抗生物質(βラクタム系)が効果を発揮しない非定型菌のマイコプラズマやクラミジアに対して有効であることです。特に、子供のマイコプラズマ肺炎には、通常この抗生物質が処方されます。
また、「マクロライド長期少量投与療法」としては、びまん性汎細気管支炎(DPB)、気管支拡張症、慢性副鼻腔炎や滲出性中耳炎などの治療にも応用されることがあります。この場合、抗菌作用以外にも抗炎症作用が期待されています。

アジスロマイシン(Azycin)はアレルギー反応を引き起こすことが少なく、ペニシリン系やセフェム系抗生物質にアレルギーのある人にも注意して使用することができます。
また、他のマクロライド系抗生物質で問題となる薬物間相互作用の心配が少ないのも特徴です。これは、アジスロマイシン(Azycin)が薬物代謝酵素であるチトクロームP450との結合力が弱いためです。

アジスロマイシン(Azycin)は普通錠250mgのほかにも、小児用のカプセルや細粒、さらに高濃度の錠600mgなど、さまざまな製剤が販売されています。それぞれの製剤によって効能が異なります。普通錠は、呼吸器感染症をはじめとして、尿道炎、子宮頸管炎、皮膚科や歯科領域の感染症に幅広く適応されます。小児用の適応症は中耳炎や呼吸器関連の感染症が主です。高用量の錠600mgはマイコバクテリウム感染症に限定されます。

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