ヤスミン(低用量ピル)21錠
本ページは海外における当該医薬品の公開情報をもとに作成した情報提供コンテンツです。医師の診察・処方に代わるものではありません。服用前に必ず医師または薬剤師にご相談ください。
ヤスミン(低用量ピル)21錠Yasmin (Low-Dosage Pill) 21tabs
ヤスミン|お薬の概要
ヤスミンは、黄体ホルモンの一種であるドロスピレノンと、卵胞ホルモンであるエチニルエストラジオールの2種類の女性ホルモンを配合した経口避妊薬(配合経口避妊薬/COC)です。1シートに実薬21錠のみが入ったタイプで、休薬期間を設けながら服用します。
ドロスピレノンは第4世代と呼ばれる黄体ホルモンで、抗ミネラルコルチコイド作用(体内の水分・電解質バランスに関わるホルモン系への作用)をあわせ持つ点が特徴とされています。この作用により血中カリウム値に影響する可能性があります。腎機能障害や副腎機能不全のある方、肝疾患のある方は使用できない場合があるため、服用前に必ず医師へ相談してください。海外では避妊を目的とした医薬品として承認・使用されていますが、承認されている適応は国や地域により異なります。
- 製品名
- ヤスミン(Yasmin)
- 一般名(有効成分)
- ドロスピレノン/エチニルエストラジオール
- 剤形・含量
- 経口錠(ドロスピレノン3mg/エチニルエストラジオール0.03mg)/1シート21錠
- 薬効分類
- 一相性配合経口避妊薬(低用量ピル)
- 製造元
- Bayer Weimar GmbH und Co. KG
- 包装・出荷判定
- Bayer AG
- 製造国
- ドイツ
- 輸入元
- Bayer Thai Co., Ltd.(Bangkok, Thailand)
- タイ医薬品登録番号
- 2C 5/50 (N)
- 保管方法
- 30℃以下で保管
ヤスミン|よくあるお問合せ(FAQ)
Q1. ヤスミンはどのような薬ですか?
ドロスピレノンとエチニルエストラジオールという2種類の女性ホルモンを配合した経口避妊薬(配合経口避妊薬)です。海外で避妊を目的として承認・使用されている医薬品です。
Q2. いつから飲み始めればよいですか?
服用を始める時期は、ホルモン避妊薬の使用状況や、他の避妊法からの切り替え、出産・流産後などの状況によって異なります。適切でない時期に開始すると避妊効果が十分に得られない可能性があるため、開始日と追加の避妊が必要な期間について、事前に医師または薬剤師へ確認してください。
Q3. 21錠タイプはどのように服用しますか?
1日1錠を21日間連続で服用したあと、7日間の休薬期間を設けます。休薬期間中に消退出血(生理様の出血)が起こることがありますが、出血の有無にかかわらず、休薬期間が終わったら次のシートの服用を開始します。プラセボ錠を含む28錠タイプとは管理方法が異なります。
Q4. 飲み忘れた場合はどうすればよいですか?
飲み忘れた場合の対応は、服用予定時刻から経過した時間、飲み忘れた錠数、シートの何週目かによって異なります。気づいた時点で自己判断せず、医師または薬剤師に対応を確認してください。複数錠を飲み忘れた場合や、飲み忘れ前後に性交があった場合は、特に早めの確認が必要です。
Q5. 服用中に気をつけるべき症状はありますか?
胸の痛みや息切れ、片側の脚の腫れなど血栓症が疑われる症状が現れた場合は、直ちに服用を中止し、速やかに医療機関を受診してください。また、ヤスミンに含まれるドロスピレノンは血中カリウム値に影響する可能性があるため、腎臓・肝臓・副腎に持病がある方や、カリウム値に影響する薬剤を服用中の方は、必ず事前に医師へ申し出てください。
Q6. 他の薬と一緒に服用しても大丈夫ですか?
薬の種類によっては、避妊効果が弱まったり、血中カリウム値に影響したりする可能性があります。現在服用中の薬がある場合は、必ず医師または薬剤師に申し出て確認してください。
※服用方法や用量は、疾患や体質、併用薬、喫煙状況、血栓症リスクなどにより異なる場合があります。必ず医師の指示に従ってください。
ヤスミン|服用方法
- 1日1錠を、毎日ほぼ同じ時間に21日間連続で服用します。
- 21錠を飲み終えたら7日間の休薬期間を設けます。休薬期間中に消退出血(生理様の出血)が起こることがあります。
- 出血の有無にかかわらず、7日間の休薬を終えたら次のシートの服用を開始します。
- 服用を開始する時期は、ホルモン避妊薬の使用状況や、出産・流産後などの状況によって異なります。開始日と、コンドームなど別の避妊法を併用する必要がある期間について、事前に医師または薬剤師へ確認してください。
- 他の配合経口避妊薬、黄体ホルモン単剤のピル、注射、インプラント、子宮内避妊システムなどから切り替える場合は、それぞれ開始時期と追加の避妊が必要な期間が異なります。自己判断で切り替えず、医師の指示に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、経過した時間、飲み忘れた錠数、シートの何週目かによって対応が異なります。複数錠を飲み忘れた場合や、飲み忘れ前後に性交があった場合を含め、医師または薬剤師に対応を確認してください。
- 服用後まもなく嘔吐した場合や、重い下痢が続いている場合は、有効成分が十分に吸収されていない可能性があります。追加服用の必要性や、その後の避妊方法について、医師または薬剤師に確認してください。
- 一部の抗てんかん薬、リファンピシンなどのリファマイシン系抗菌薬、一部のHIV・C型肝炎治療薬、セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)を含むサプリメントなどとの併用により、避妊効果が弱まったり、不正出血が起こったりする可能性があります。併用中の薬がある場合は、必ず医師または薬剤師に確認してください。
- ドロスピレノンは血中カリウム値に影響する可能性があります。カリウム値に影響する薬剤(一部の降圧薬、カリウム保持性利尿薬、カリウム製剤、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)など)を継続的に使用している場合は、服用開始前に医師に相談してください。
- 必ず医師の指示に従ってください。
ヤスミン|適している方と服用禁忌の方
適している方
- 医師が、避妊を目的とした配合経口避妊薬の使用を適切と判断した方。
使用に注意が必要な方(医師の判断が必要な方)
- 高血圧・脂質異常症・糖尿病など心血管リスクのある方
血栓症や脳・心血管疾患のリスクに関わります。 - 肥満(BMIが高い)の方
血栓症のリスクが高まるとされています。 - 前兆を伴わない片頭痛のある方
症状や既往により使用できない場合があります。 - 血栓症の家族歴がある方
遺伝的な素因がある可能性があります。 - 肝機能障害・胆のう疾患の既往がある方
ホルモンの代謝に影響する可能性があります。 - 授乳中の方
母乳・乳汁分泌への影響を考慮し、医師が使用可否を判断します。 - 手術予定・長期臥床が見込まれる方
周術期や体を動かせない期間は血栓リスクが上昇するため、休薬等を医師が判断します。 - 糖尿病・耐糖能異常のある方
血糖・代謝への影響が考えられます。 - カリウム値に影響する薬剤(ACE阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、カリウム保持性利尿薬、カリウム製剤、ヘパリン、アルドステロン拮抗薬、NSAIDsなど)を継続的に使用している方
ドロスピレノンの作用と重なり、血中カリウム値が上昇する可能性があります。服用開始後の初回周期に血液検査を行うことが推奨される場合があります。
使用が禁忌となる方
- 本剤の成分に対して過敏症(アレルギー)の既往がある方
- 35歳を超えて喫煙している方(血栓症・心筋梗塞・脳卒中など、重篤な心血管系疾患のリスクが高まるため)
- 現在または過去に静脈血栓症・肺塞栓症・脳梗塞・心筋梗塞などの血栓塞栓症を起こしたことがある方(再発・重篤化のリスクがあります)
- 血栓症を起こしやすい先天性・後天性の凝固異常がある方
- 前兆(閃輝暗点など)を伴う片頭痛のある方(脳血管イベントのリスクがあります)
- 重度の肝疾患・活動性の肝疾患・肝腫瘍のある方
- 腎機能障害のある方(ドロスピレノンの作用によりカリウム値が上昇し、高カリウム血症のリスクが高まります)
- 副腎機能不全のある方(同上の理由により高カリウム血症のリスクが高まります)
- 診断されていない異常な性器出血がある方
- エストロゲン依存性の悪性腫瘍(乳がん等)がある、またはその疑いがある方
- 妊娠中または妊娠している可能性がある方
※本剤は女性を対象とした製品であり、男性への使用は承認された適応ではありません。
ヤスミン|副作用
副作用の現れ方には個人差があります。服用開始後しばらくは体がホルモンバランスの変化に慣れる過程で症状が現れることがありますが、症状が強い場合や長く続く場合は医師へ相談してください。また、胸の痛みや息切れ、片側の脚の腫れなど血栓症が疑われる症状が現れた場合は、直ちに服用を中止し、速やかに医療機関を受診してください。
一般的な副作用
- 吐き気・胃の不快感
- 頭痛
- 乳房の張り・痛み
- 不正性器出血(点状出血・少量出血)
- 月経周期の変化
- 気分の変化
- 体重変化
稀な副作用
- 血圧上昇
- 片頭痛の悪化
- 肝機能検査値の異常
- 胆のう障害
- コンタクトレンズ装用時の違和感
- 発疹・かゆみなどの過敏症
- 血中カリウム値の上昇(ドロスピレノンの抗ミネラルコルチコイド作用による)
重篤な副作用(非常に稀)
- 血栓症(深部静脈血栓症、肺塞栓症、脳梗塞、心筋梗塞など)
初期症状として、片側の脚の痛み・腫れ、突然の胸痛、息切れ、激しい頭痛、ろれつが回らない、視力低下などが現れることがあります。これらの症状に気づいた場合は、直ちに服用を中止し救急受診してください。 - 重度の肝障害
黄疸、著しい倦怠感、濃い色の尿などが現れた場合は速やかに受診してください。 - 高カリウム血症
腎機能・肝機能・副腎機能に問題がある方や、カリウム値に影響する薬剤を併用している方で起こる可能性があります。脱力感、しびれ、不整脈などの症状が現れた場合は速やかに受診してください。 - 重篤なアレルギー反応
呼吸困難、全身の発疹、顔面や喉の腫れが現れた場合は直ちに受診してください。
ヤスミン|お薬詳細
配合経口避妊薬は、視床下部・下垂体へのフィードバックにより排卵を抑制する作用を主とし、あわせて子宮頸管粘液を変化させて精子の通過を妨げる作用、子宮内膜への作用を示すと考えられています。
ヤスミンに配合されているドロスピレノンは第4世代と呼ばれる黄体ホルモンで、抗ミネラルコルチコイド作用(体内の水分・電解質バランスに関わるホルモン系への作用)をあわせ持つ点が、他の世代の黄体ホルモンとの違いとして知られています。この作用は血中カリウム値に影響する可能性があるため、腎機能障害や副腎機能不全のある方、肝疾患のある方は使用できない場合があります。また、血中カリウム値に影響する薬剤との併用には注意が必要です。服用前に必ず医師へ相談してください。詳しくは「服用方法」「適している方と服用禁忌の方」をご確認ください。
製造元・輸入元について
ヤスミンは、ドイツのBayer Weimar GmbH und Co. KGで製造され、Bayer AG(ベルリン)が包装および出荷判定を行っています。タイ国内へはBayer Thai Co., Ltd.が輸入元として取り扱っています。製造元・包装および出荷判定を行う会社・輸入元は、それぞれ異なる法人であり、これらは実物パッケージの表記に基づいています。
自己判断での変更について
低用量ピルは、黄体ホルモンの種類や世代、配合量によって特性が異なります。他のブランドから切り替える場合や、用量・服用方法を変更する場合は、自己判断で行わず、必ず医師に相談してください。
