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トラネキサム酸(トランサミン)

トラネキサム酸(トランサミン)

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トラネキサム酸 250mg(トランサミン)100カプセルTranexamic Acid 250mg (Transamin) 100capsules

トラネキサム酸(トランサミン)|よくあるお問合せ(FAQ)

Q1:トランサミンとはトラネキサム酸のことですか?

はい、トランサミンはまさにトラネキサム酸を有効成分とする医療用医薬品です。「トラネキサム酸」は成分名(一般名)で、「トランサミン」はその成分を含む医療用医薬品(商品名)のひとつです。

Q2:トラネキサム酸はどんな症状に効果がありますか?

喉の痛みや腫れ、口内炎、肌のくすみ、しみ(肝斑)、出血傾向(月経過多・鼻血)などに効果があります。医師の判断によりさまざまな炎症や出血症状に処方されます。

Q3:トラネキサム酸は副作用はありますか?

まれに、食欲不振、吐き気、下痢、発疹、眠気などが現れることがあります。血栓症のリスクがある方は特に注意が必要です。

Q4:どのように服用しますか?

通常は1日2~3回、1回あたり250mgまたは500mgを服用します。症状や目的によって用量は異なるため、医師または薬剤師の指示に従ってください。

Q5:トラネキサム酸は市販薬としても購入できますか?

日本では、トラネキサム酸を含む医薬品の一部は市販されていますが、高用量のものは処方箋が必要ですが、個人輸入代行で入手可能です。

Q6:どんな人が服用を避けるべきですか?

血栓症の既往がある方、脳梗塞や心筋梗塞のリスクがある方、腎障害のある方は使用に注意が必要です。必ず医師に相談してください。

Q7:トラネキサム酸を長期間服用しても大丈夫ですか?

長期間の服用は副作用リスクが高まるため、医師の指導のもとで使用を継続してください。定期的な血液検査などが推奨される場合もあります。

トラネキサム酸|概要

出血や炎症を抑える薬で、肝斑やシミの改善にも使われます。止血・抗炎症・美白の作用があり、美容にも効果があります。

トラネキサム酸が効果的とされる人

出血を抑えたい人
歯の抜歯後などの出血が止まりにくい人
鼻血がよく出る人(繰り返す鼻出血)
月経過多の人(生理の出血量が多すぎて困っている)
血尿が出る人(膀胱や尿道に炎症がある場合)
のどや皮膚などの炎症が気になる人
のどの腫れや痛みがある人(扁桃炎・咽頭炎など)
口内炎になりやすい人
じんましんや湿疹が出やすい人(皮膚のかゆみや赤みの軽減)
肝斑(かんぱん)で悩んでいる人
頬に左右対称にぼんやりとしたシミがある
妊娠やピルの使用、紫外線などで悪化しやすい
トラネキサム酸は、メラニンを増やす炎症因子を抑えることで、肝斑に特に効果があるとされている
シミ・くすみを改善したい人
紫外線ダメージでシミが増えた
顔色が暗く、肌の透明感がないと感じる
メラニンの生成を抑える作用により、美白サポートとして内服されることがある
ニキビ跡の赤みや色素沈着が気になる人
炎症後の色素沈着がなかなか消えない
抗炎症作用と美白効果の両方からアプローチできる

トラネキサム酸が向いていない人・注意が必要な人

血栓ができやすい、または血栓の病歴がある人
トラネキサム酸は血を固めやすくする作用があるため、血栓が原因の病気を起こしたことがある人は特に注意が必要です。
  • 脳梗塞、心筋梗塞の経験がある人
  • 深部静脈血栓症、肺塞栓症の経験がある人
  • 長時間動かないことが多い人(寝たきり・デスクワーク・旅行中など)
  • 経口避妊薬(ピル)を使用している人
腎臓に疾患がある人
トラネキサム酸は腎臓から排出されるため、腎機能が低下している人は副作用が出やすくなる可能性があります。
  • 腎不全や慢性腎臓病のある人
  • 尿の出が悪い人や高齢者
目に異常がある人、視力に不安がある人
ごくまれに視力低下や色覚異常などの副作用が報告されており、長期使用時には定期的な眼科検査が推奨されることがあります。
  • 色覚異常がある人
  • 視力が落ちてきたと感じる人
  • 眼の病気がある人
妊娠中・授乳中の人
胎児や乳児への影響が十分にわかっていないため、使用する場合は医師の判断が必要です。
薬にアレルギーがある人
過去にトラネキサム酸や他の薬でアレルギー症状を起こしたことがある人は、使用前に医師に伝える必要があります。
  • じんましん、呼吸困難などの症状が出たことがある人
  • 薬全般に過敏な体質の人

トラネキサム酸との併用に注意が必要な薬

抗凝固薬・抗血小板薬(例:ワルファリン、アスピリンなど)
血栓ができやすくなるリスクがあるので、医師の管理下での併用が大切です。
止血を強める薬
トロンビン(注射など)は絶対に一緒に使ってはいけません(禁忌)
ヘモコアグラーゼ、バトロキソビン、凝固因子などは、血栓のリスクが高まる恐れがあります
ピル(経口避妊薬)やホルモン補充療法薬(エチニルエストラジオールなど)
特にエストロゲンが含まれるものは、血栓症リスクが高まるため、通常は併用しない、もしくは医師の厳重な監視のもとで使用になります。
血を溶かす薬(血栓溶解薬)
アルテプラーゼ、テネクテプラーゼ、レテプラーゼなどは、相互に打ち消し合う作用があり、併用には注意が必要です。
レチノイン酸(トレチノイン)
一部のがん治療や皮膚治療で使われる薬は、血栓リスク上昇の可能性があるため慎重に扱います。

トラネキサム酸|服用方法

空腹時は避けて、できれば食後に服用するのが一般的です(胃の負担軽減のため)。

出血を抑える目的(止血)
歯の抜歯後の出血、鼻血(反復性鼻出血)、月経過多(生理の出血が多い)、血尿など
  • 1回250〜500mgを1日2〜3回
  • 食後に服用することが多い
  • 出血の程度によって増減あり(最大量は医師の判断)
  • 一時的な症状(抜歯後など)は、数日間服用する
  • 慢性的な出血(血尿など)は、継続的に使うこともあるが医師の指示が必要
のどの痛み・腫れ(咽頭炎・扁桃炎など)
のどの赤み、痛み、腫れ、扁桃炎、咽頭炎などの炎症に伴う不快感など
  • 1回250mgを1日3回(朝・昼・夕食後)
  • 炎症の程度によって500mgに増やすこともある
  • 服用期間は3〜5日程度(症状が軽くなったら中止する場合が多い)
じんましん・湿疹・かゆみなどの皮膚症状
アレルギー性皮膚炎、じんましん、湿疹、皮膚の赤みやかゆみなど
  • 1回250〜500mgを1日3回
  • 抗アレルギー薬やステロイドと併用されることもある
  • 服用期間は、症状の改善まで(通常は1週間以内)
肝斑(かんぱん)・シミ・美白目的
肝斑、美白や肌のくすみ改善を目的とする場合など(医師の判断で処方)
  • 1回250mgを1日2回、または、1日750〜1000mgを朝・夕の2〜3回に分けて服用
  • 服用期間は、数ヶ月単位で継続的に使用されることが多い。ただし、3ヶ月〜半年ごとに休薬期間を設ける場合が多い
  • *肝斑以外のシミには効果が出にくいこともある
  • 他の美白成分(ビタミンCやトラネキサム酸外用薬)との併用も行われることがある

トラネキサム酸|副作用

トラネキサム酸|主な副作用(よくあるもの)

胃腸の不調
食欲がなくなる
吐き気、嘔吐
下痢、腹痛
一時的なことが多いですが、食後に服用すると軽減しやすいです。
皮膚症状(アレルギー反応)
発疹
じんましん
かゆみ
軽度なら様子を見てもよいですが、広がる場合は服用を中止して医師に相談してください。

トラネキサム酸|稀だけど注意が必要な副作用

血栓症
血液が固まりやすくなるため、ごくまれに命に関わる血栓ができることがあります。
足のむくみ・痛み・熱感
突然の胸の痛みや息苦しさ
片方の手足がしびれる、動かしづらい
視覚障害
長期使用中に起こる可能性があるため、異常を感じたらすぐ受診を。
視力が落ちた気がする
色の見え方が変わる(色覚異常)

トラネキサム酸|まれなその他の副作用

  • めまい、頭痛
  • 胸やけ、胃のもたれ
  • 倦怠感(だるさ)

トラネキサム酸|お薬詳細

トランサミンは、「トラネキサム酸」という成分を含む薬で、主に以下のような目的で使用されます。

  • 止血(出血を抑える)
  • 抗炎症(炎症を抑える)
  • 美白・肝斑改善(皮膚の色素沈着を抑える)

もともとは手術後の出血を抑える医療用の薬として開発されましたが、近年では美容や皮膚科の分野でも使われることが増えています。

トラネキサム酸の作用機序(しくみ)

止血作用のしくみ
体内で出血が起きると、血液はプラスミンという酵素によって血のかたまり(血栓)を溶かそうとする働きが起きます。しかし出血を止めたいときには、血栓がすぐに溶けてしまっては困ります。
そこでトラネキサム酸が、プラスミンの働きをブロックします(正確には「プラスミノーゲンのリジン結合部位に結合」します)。その結果、血栓が安定して溶けにくくなり、出血が止まりやすくなるのです。
これを「抗プラスミン作用」や「抗線溶(せんよう)作用」と呼びます。
抗炎症作用のしくみ
プラスミンには、出血だけでなく炎症を引き起こす作用もあります。たとえば、のどが腫れる
アレルギー反応で赤くなる
肌がかゆくなる等が挙げられます。こうした炎症は、プラスミンが細胞を刺激して炎症物質を放出させることが原因のひとつです。トラネキサム酸は、プラスミンの働きを抑えることで、炎症や腫れ、かゆみを抑えることができます。
美白・肝斑改善作用のしくみ
肝斑(かんぱん)というタイプのシミは、「メラニンを作る細胞(メラノサイト)」が炎症などによって刺激され、メラニンが過剰に作られることが原因です。
トラネキサム酸が、炎症の元であるプラスミンの働きを抑えることで、メラノサイトの刺激を減らし、メラニンの生成を抑えると考えられています。つまり、“肌が黒くなる指令”を抑えることで、シミを予防・改善するというしくみです。
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