アジスロマイシン(フロクチル)
スポーツ飲料やジュースなどの酸性飲料で服用すると苦味が増す場合がある。
副作用|フロクティル(アジスロマイシン)
フロクティル(アジスロマイシン)の主な副作用としては稀ではあるが下記が報告されている。
- 発疹、蕁麻疹、そう痒症
- アトピー性皮膚炎増悪
- 光線過敏性反応、紅斑、水疱、皮膚剥離、多形紅斑、寝汗、多汗症、皮膚乾燥、皮膚変色、脱毛
- 好酸球数増加
- 白血球数減少
- 血小板数増加、好塩基球数増加、顆粒球数減少、プロトロンビン時間延長、血小板数減少
- 貧血、リンパ球数減少、ヘモグロビン減少、白血球数増加
- 血栓性静脈炎
- 潮紅
- 血圧低下、動悸、血圧上昇
- 血中ビリルビン増加
- クレアチニン増加、腎臓痛、排尿困難、尿潜血陽性、頻尿
- 腹痛、悪心、嘔吐、腹部不快感、腹部膨満
- 便秘、口内炎、消化不良、食欲不振、鼓腸放屁、口唇のあれ、黒毛舌、舌炎、舌苔、腹鳴
- 舌変色、口・舌のしびれ感、おくび、胃炎、口内乾燥、唾液増加、膵炎、アフタ性口内炎、口腔内不快感、消化管障害、口唇炎
- 頭痛、めまい、灼熱感、傾眠、味覚異常、感覚鈍麻、不眠症
- 失神、痙攣、振戦、激越d)、嗅覚異常、無嗅覚、神経過敏、不安、錯感覚、攻撃性
- カンジダ症
- 胃腸炎
- 真菌感染、咽頭炎、皮膚感染、肺炎、β溶血性レンサ球菌感染、膣炎
- 結膜炎、眼瞼浮腫、霧視、ぶどう膜炎、眼痛、視力障害
- 筋肉痛、関節痛、頚部痛、背部痛、四肢痛、関節腫脹
- 咳嗽、呼吸困難、嗄声
- 鼻出血、アレルギー性鼻炎、くしゃみ、ラ音、気管障害、低音性連続性ラ音、鼻部障害、鼻閉、鼻漏、羊鳴性気管支音、痰貯留
- 耳痛、難聴、耳鳴、聴力低下、耳の障害
- 卵巣嚢腫
- 精巣痛、不正子宮出血
- 血中カリウム減少、血中カリウム増加
- 脱水、血中重炭酸塩減少、低カリウム血症
- 発熱、口渇、気分不良、倦怠感、浮遊感
- 胸痛、無力症、浮腫、低体温、不整脈、咽喉頭異物感、局所腫脹、粘膜異常感覚、疼痛、疲労
また主な重大な副作用としては下記が報告されている。
- アナフィラキシー
- 中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、急性汎発性発疹性膿疱症
- 薬剤性過敏症症候群
- 肝炎、肝機能障害、黄疸、肝不全
- 急性腎障害
- 偽膜性大腸炎、出血性大腸炎
- 間質性肺炎、好酸球性肺炎
- QT延長、心室性頻脈
- 白血球減少、顆粒球減少、血小板減少
- 横紋筋融解症
*投与終了数日後においても副作用が発現する可能性があるので注意すること。
その他の注意事項|フロクティル(アジスロマイシン)
以下の既往症等がある方は服用に際し注意をすること。
- 他のマクロライド系又はケトライド系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者
- 心疾患のある患者
- 高度な肝機能障害のある患者
- 妊婦、授乳婦
- 小児及び高齢者
以下の薬を服用中の方は服用に際し注意をすること。
- 制酸剤(水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム)
- アジスロマイシンの最高血中濃度低下の報告
- ワルファリン
- 国際標準化プロトロンビン比上昇の報告
- シクロスポリン
- シクロスポリンの最高血中濃度の上昇及び血中濃度半減期の延長の報告
- ネルフィナビル
- アジスロマイシン錠の1200mg投与で、アジスロマイシンの濃度・時間曲線下面積(AUC)及び平均最高血中濃度の上昇の報告
- ジゴキシン
- アジスロマイシンとの併用により、ジゴキシン中毒の発現リスク上昇の報告
- ベネトクラクス
- ベネトクラクスの効果が減弱するおそれがあるので、併用を避けることが望ましい。
お薬詳細|フロクティル(アジスロマイシン)
フロクチルは副鼻腔炎、肺炎、細菌感染による喉の炎症、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎、細菌性皮膚感染症、細菌感染による尿道炎、子宮頸部の炎症、男性の生殖器疾患、リンパ管・リンパ節炎、扁桃炎、子供の中耳感染症などの治療に有効なマクロライド系抗菌剤と呼ばれるアジスロマイシンを主成分とする抗生物質です。
細菌が増殖したり生命を維持するためにはリボゾームという器官でのタンパク質の合成が必要となりますが、アジスロマイシンは細菌のリボゾームでのタンパク質の合成を阻害することによって菌の増殖を抑え、効果が発揮されます。このリボゾームは細菌と人では構造が違っているためアジスロマイシンは人のタンパク質合成は阻害しません。リケッチア、クラミジア、マイコプラズマといった細胞内に寄生する菌の治療にもよく使用されます。
服用方法|フロクティル(アジスロマイシン)
3日連続服用後も症状が改善されない、または悪化する場合は医師に相談のこと。
服用後2~4週間は経過観察し、症状が改善されない、または悪化する場合は医師に相談のこと。