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ヒルドイド 40g

ヒルドイド 40g

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ヒルドイド・クリーム(ヘパリン類似物質 0.3%)40gHirudoid Cream (mucopolysaccharide polysulphate 0.3%) 40g

ヒルドイド・クリーム|概要

ヒルドイド・クリームは、肌の血行を促進し、乾燥や炎症を改善する外用薬で、有効成分はヘパリン類似物質です。保湿効果が高く、しもやけやあかぎれ、打撲後の腫れや痛みにも使われます。日本では主に皮膚科で処方される医師の処方が必要な医薬品ですが、タイでは市販されていて、1ヶ月分以内分であれば日本への個人輸入が可能です。

ヒルドイド・クリームが向いている症状

乾燥肌(ドライスキン)

  • 肌がカサカサして粉をふく
  • 冬に肌が突っ張る感じがする
  • 化粧のりが悪く、肌がゴワつく

ヒルドイド・クリームは高い保湿力があり、肌のバリア機能を回復させます。

アトピー性皮膚炎

  • 乾燥によるかゆみがひどい
  • 炎症や湿疹が繰り返す

保湿により皮膚の状態を整え、炎症の再発を予防する目的で使用されます(ステロイドの補助として処方されることも)。

しもやけ・あかぎれ

  • 冬の寒さで指先や耳が赤く腫れる
  • ヒリヒリしたり、割れて痛む

ヘパリン類似物質が血行を促進し、症状を改善します。

打撲・捻挫のあと

  • 青あざがなかなか引かない
  • 腫れや痛みが残っている

抗炎症作用と血流促進で、内出血の吸収を助けます。

美容目的(自己判断はNG)

  • シミ・しわ予防、ハリ不足など

ヘパリン類似物質の保湿・血行促進作用が「肌の透明感」向上に寄与する可能性がありますが、処方薬としての適応外使用には注意が必要です。

特にクリームタイプが向いている人

  • しっとりした塗り心地が好き
  • 乾燥がひどく、保湿力を重視したい
  • かかとやひじなど、皮膚が厚めの部分

ヒルドイド・クリーム|使用方法

入浴後すぐに塗ると、角層が水分を抱え込んで肌の状態が安定しやすくなります。
乾燥ケアでは1日2回塗布で保湿力が高まることが報告されています。

乾燥肌・保湿ケア

回数とタイミング

基本は1日2回(朝晩)。特に入浴・洗顔後5~15分以内に塗ると、肌の角層が水分を保持しているため保湿効果が高まります。

量(FTU)

  • 顔と首:約2.5 FTU(1.25g)
  • 胸や腹:約7 FTU(3.5g)
  • 背中・おしり:同じく約7 FTU
  • 片腕:3 FTU(1.5g)
  • 片脚:6 FTU(3g)
  • 足(足首~つま先):2 FTU(1g)

*FTU(フィンガーチップユニット)とは、チューブから人差し指先~第1関節まで出した量=約0.5gのことです。1FTUで成人の手のひら2枚分の皮膚をカバーできます。

アトピー性皮膚炎(保湿補助)

回数とタイミング

保湿は1日2~3回が推奨され、ステロイド外用薬と併用する時は、先にヒルドイド・クリーム、後からステロイドを塗ります。

量(FTU)

基本は乾燥ケアと同様。顔・首で2.5 FTU、胸・腹7 FTUなど、症状範囲に応じた量が目安です。

しもやけ・あかぎれ

回数とタイミング

1日1〜数回(通常は2回)使用し、冷えを防ぐため適宜塗り直すのが有効です。

量(FTU)

患部の面積によって調整。小さければ1FTU、大きければ数FTU分を、皮膚がテカる程度にやさしく薄く塗布します。

打撲・捻挫後の腫れ・内出血

回数とタイミング

1日1~数回(多くは2回)患部に塗布し、回数をこまめに設けることで血行と回復を助けます。

量(FTU)

患部サイズに応じて1~数FTUで十分です。傷口や開いた皮膚には塗らないでください。

美容目的(医師指導下のみ)

回数とタイミング

夜1回が目安ですが、必要に応じて朝晩塗ることもあります。化粧水・乳液などの後に、顔全体に薄く広げましょう。

量(FTU)

顔全体で2~3 FTU(約1~1.5g)を目安に使用します。

ヒルドイド・クリーム|注意点

使用前の注意

出血リスクのある人

血友病、血小板減少症、紫斑病などの出血性疾患や、血液サラサラ(抗凝固)薬を飲んでいる方は、使用を避けるか医師と相談が必要です。

妊娠中・授乳中の方

安全性が十分確立されていないため、使うかどうかは「治療のメリットが重い副作用リスクを上回る」と判断された場合に医師が指示します。

薬・持病のある方

他の薬(特に血液関連)を飲んでいる場合や、皮膚に潰瘍・ただれ・びらんがある場合は、医師または薬剤師に相談してください。

使用できない部位・状況

  • 傷口やただれ面(潰瘍・びらん面)には塗らないでください。
  • 目の粘膜や鼻腔内など、粘膜部分への使用は不可です。
  • 炎症が強い湿疹・水疱・火傷の急性期など、単独使用を避けるべき場合があります。

使用中に注意したいこと

  • まれに「皮膚炎・発赤・かゆみ・発疹・刺激感・紫斑」が起こることがあります。気になったらすぐ塗布をやめ、医師または薬剤師に相談しましょう。
  • 手でチューブ先端が触れないよう清潔に保ち、使用後はチューブ口やキャップに薬剤が付着しないよう拭き取り、キャップを閉めましょう。
  • ニキビ薬やステロイド外用薬と併用する際は、ヒルドイド、抗炎症薬の順で塗るのが一般的です。
  • 長期・広範囲使用は与えられた範囲・期間を守ること。過度の使用はリスクが高まります。

使用できない・慎重投与のケース

  • 出血性疾患がある方や抗凝固薬服用中の方(血友病、血小板減少症など)は、ヘパリン類似物質の作用により出血リスクが高まるため、医師に相談のうえ慎重または使用不可。
  • 妊娠中の方は安全性が確立しておらず、医師が「メリット>リスク」と判断した場合のみ使用されます。
    一方で、授乳中の使用は制限されていないとされています。
  • 皮膚に潰瘍・ただれ・びらんがある方は、その部位への塗布を避け、使用前に皮膚科等で相談が必要です。

ヒルドイド・クリーム|副作用

よくある(軽微な)副作用

  • 皮膚のかゆみ・赤み・ヒリヒリ感・発疹・潮紅:塗布部に一時的な刺激を感じることがあり、使用を止めれば自然に治るケースが多いです。
  • 接触性皮膚炎(かぶれ):成分や添加物に対してアレルギー反応が起きることもあります。こちらもヒルドイド・クリーム中止後、改善する場合が多いですが要注意です 。

稀ではあるが注意すべき副作用

  • 紫斑(皮下出血によるあざ):ヘパリン類似成分の抗凝固作用で、外用でもまれにあざが出ることがあります。
  • 熱感・腫れ・色素沈着:ごくまれに塗布部に「熱く感じる」「腫れる」といった症状や、その後に色素沈着が起きることがあります。
  • アレルギー反応(まれに重篤):発疹・じんましん・顔や唇の腫れ、呼吸困難などが起きた場合はすぐに使用を中止し、救急受診が必要です。
  • 皮膚萎縮・潰瘍(非常にまれ):長期・広範囲使用で稀に皮膚組織が薄くなったり、壊死や潰瘍ができる可能性があります。
  • 体内吸収による全身作用(稀):広域・高頻度使用した場合、ごくわずかに体内に吸収されることによって、あざができやすくなる・出血傾向が強まる可能性があります 。

ヒルドイド・クリーム|お薬詳細

ヒルドイド・クリームは、アトピー性皮膚炎や乾燥肌など、皮膚の炎症や乾燥に起因する様々な症状の治療に用いられる外用薬です。
ヒルドイドの有効成分であるヘパリン類似物質(ムコ多糖多硫酸塩)は人の肝臓で生成される糖類の一種「ヘパリン」に似た成分で、血液をサラサラにする物質と似た構造を持ちます。
この物質は、水分子を引き寄せて保持する能力があり、当クリームを皮膚に塗布することで水分を長時間にわたって保持する働きがあります。その結果、皮膚の乾燥を防ぎ、しわやニキビ跡、傷跡などの改善が期待されます。
この有効成分であるヘパリン類似物質は、乾燥肌の治療薬として長年使用されている保湿成分です。高い親水性と保水性が特徴です。「保湿」「血行促進」「抗炎症」の3つの作用があり、子どもからお年寄りまで、全身に使用できます。

ヒルドイドの血行を促進する効果や抗炎症作用により、皮膚の血液循環が改善され、炎症が鎮められることで、皮膚の修復や再生が促進されます。また、皮膚のターンオーバーを正常化することで、古い皮膚が剥がれ落ちて新しい皮膚が生まれるサイクルが整い、肌の健康維持にも役立ちます。
このクリームの使用によって、ヘパリン類似物質が肌の角質層まで浸透し、水分を保持する能力が向上します。これにより、肌内部の水分が保たれ、正常なバリア機能が回復します。その結果、外部刺激からの保護が強化され、肌の健康が維持されます。

もともと角質層は、肌内部の水分を保持するとともに、外的刺激から肌を守るバリアの役割を果たしていますが、紫外線や乾燥などが原因で傷ついたりはがれたりしやすく、その結果、肌のうるおいも逃げてしまいます。
そこで、ヒルドイド・クリームを使用することで、角質層の水分保持機能を改善し、正常なバリア機能を取り戻すように促します。それにより、肌内部に水分を保つことができるようになるのです。

本来人の肌には、保湿成分をつくり、角質層内に水分を蓄えておく力が備わっています。これは、角質層の細胞内で水分を含み、保持する「天然保湿因子」と、角質細胞同士をつないで肌の中に水分を留める「角質細胞間脂質」、肌の表面の膜となって水分の蒸発を防ぐ「皮脂」の3つの要素で成り立っています。
しかし、気候の変化や加齢、誤った生活習慣など、何らかの原因でこれらの成分が減少すると、角質層の構造に異常が起こり、肌は乾燥してしまいます。
さらに乾燥肌になると、角質層のバリア機能が低下し、紫外線や細菌、ホコリなどの外部刺激によって肌トラブルが起こりやすくなってしまうのです。

そうしたトラブルの元凶となっている角質層まで浸透し、「保湿」「血行促進」「抗炎症」の3つの働きをもつヒルドイドが、乾燥によるつらい症状に効果を発揮します。
ヒルドイド・クリームは一時的な保湿と異なり、肌本来の力を取り戻す手助けをするのです。

ヒルドイドには、⽔分を引き寄せてそれを保ち続けるという働きがありますが、同じ保湿剤であるワセリンは、肌の表面を覆って水分の蒸発を防ぐのに対し、ヒルドイド・クリームは、肌内部の角質層まで浸透し、そこで肌の細胞に働きかけます。

ヒルドイドは、様々な種類がありますが、一般的にクリーム状や軟膏状で販売されています。その中には、油を主成分とするものや水中油型のものなどがあります。当ヒルロイド・クリームは水中油型で肌にさらっとした感触を与え、刺激を抑える効果があります。
水中油型とは、水がメインで内部に油を含むタイプで、軟膏と比較して伸びやすく、べたつきが少ないのが特徴です。また、水の割合が多いため角質層までの浸透力が高いですが水に流されやすいのが特徴です。
ヒルドイド・クリームは、白色のクリーム剤で、わずかに特異なにおいがあります。

ヒルドイド・クリームの使用用途は他にも下記のようなものがあります。

  • 皮脂欠乏症
  • 進行性指掌角皮症
  • 凍瘡
  • 肥厚性瘢痕
  • ケロイドの治療と予防
  • 血行障害による疼痛や炎症性疾患(注射後の硬結や疼痛)
  • 血栓性静脈炎(痔核を含む)
  • 外傷後の腫脹
  • 血腫
  • 腱鞘炎
  • 筋肉痛
  • 関節炎

ヒルドイド・クリームは、外用薬として使用されますので、使用方法については医師や薬剤師の指示に従って正しく使うことが重要です。

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