ロスバスタチン(Surotin)10mg 30錠
本ページは、スロチン10mg・20mg共通添付文書、タイFDAの製品登録情報および実物パッケージをもとに作成した情報提供コンテンツです。医師の診察・処方に代わるものではありません。服用前に必ず医師または薬剤師にご相談ください。
ロスバスタチン(Surotin)10mg 30錠Rosuvastatin (Surotin 10mg) 30tabs
スロチン10mg|お薬の概要
- 製品名
- スロチン10mg(SUROTIN 10 MG TABLET)
- 一般名(有効成分)
- ロスバスタチン(ロスバスタチンカルシウムとして)
- 剤形・含量
- フィルムコート錠(1錠中ロスバスタチン10mg)/1箱30錠
- 薬効分類
- HMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン系薬)
- 製造元
- Siam Bheasach Co., Ltd.
- 製造国
- タイ
- 販売会社
- Siam Pharmaceutical Co., Ltd.
- タイ医薬品登録番号
- 1A 34/61 (NG)
- 保管方法
- 30℃未満で保管
スロチン10mgは、1錠中にロスバスタチン10mgを含むフィルムコート錠です。ロスバスタチンは、肝臓でコレステロールの合成に関わるHMG-CoA還元酵素を阻害するスタチン系薬で、食事療法などと併用して高コレステロール血症や脂質異常症の治療に用いられます。
同じブランドの別規格として、ロスバスタチン(Surotin)20mg 30錠があります。10mgはロスバスタチンの代表的な開始用量の一つですが、すべての方に適するとは限りません。服用する規格や用量は、治療目標、LDLコレステロール値、年齢、腎機能、肝機能、併用薬などをもとに医師が判断します。
スロチン10mg|よくあるお問合せ(FAQ)
Q1. スロチン10mgはどのような薬ですか?
有効成分ロスバスタチンを含むスタチン系薬です。肝臓でのコレステロール合成を抑えることで、LDLコレステロールなどの血中脂質を低下させる目的で使用されます。食事療法の代わりになる薬ではなく、治療中も医師から指示された食事療法を継続します。
Q2. スロチン10mgと20mgの違いは何ですか?
1錠中のロスバスタチン量が異なります。10mg錠は1錠中10mg、20mg錠は1錠中20mgを含みます。用量は効果の強さだけで選ぶものではなく、治療目標、検査値、副作用のリスク、腎機能・肝機能、併用薬などを踏まえて医師が決定します。自己判断で規格を切り替えたり、錠数を増減したりしないでください。
Q3. 食事の時間に関係なく服用できますか?
添付文書では、1日1回、食事の有無にかかわらず服用できるとされています。ただし、毎日の服用時刻や具体的な服用方法は処方内容によって異なるため、医師の指示に従ってください。
Q4. 筋肉痛が出た場合はどうすればよいですか?
原因の分からない筋肉痛、筋力低下、強いだるさ、背中の痛みなどが現れた場合は、服用を中止して速やかに医師へ連絡してください。特に発熱、濃い色の尿、尿量の減少などを伴う場合は、横紋筋融解症など重い筋障害の可能性があるため、早急な受診が必要です。
※服用方法や用量は、疾患、治療目標、年齢、腎機能・肝機能、併用薬などにより異なります。必ず医師の指示に従ってください。
スロチン10mg|服用方法
添付文書では、ロスバスタチンの推奨開始用量は通常5mgまたは10mgを1日1回とされ、成人の脂質異常症では通常10〜20mgを1日1回、用量範囲は5〜40mgを1日1回とされています。10mg錠は代表的な開始用量の一つですが、治療目標や患者さんの状態によっては5mgから開始したり、医師の判断で用量を調整したりします。
服用は1日1回で、食事の有無にかかわらず、1日のどの時間帯でも可能とされています。治療開始前から標準的なコレステロール低下食を行い、服用中も継続します。開始後または用量変更後は、通常2〜4週間以内に脂質値を確認し、その結果に応じて医師が用量を調整します。
- 腎機能が著しく低下している方では使用できません。
- 活動性の肝疾患がある方では使用できません。
- 高齢者、腎機能・肝機能に問題がある方、アジア人では、より慎重な用量設定が必要になる場合があります。
- 40mgは、20mgでLDLコレステロールの治療目標に到達しない場合などに限って検討される用量です。
服用を忘れた場合や、ほかのスタチン系薬から切り替える場合も、自己判断で2回分をまとめて服用したり、用量を変更したりせず、医師または薬剤師へ確認してください。必ず医師の指示に従ってください。
スロチン10mg|適している方と服用禁忌の方
適している方
海外では、食事療法などを行っても十分に改善しない原発性高コレステロール血症、混合型脂質異常症、高トリグリセリド血症、家族性高コレステロール血症などに対し、ロスバスタチンによる治療が適切と医師に判断された方に使用されています。また、一定の心血管リスクを有する方では、心血管イベントのリスク低減を目的として使用される場合があります。
使用に注意が必要な方
- 腎機能が低下している方:ロスバスタチンの血中濃度が高くなり、筋障害のリスクが増す可能性があります。
- 肝機能障害または肝疾患の既往がある方:肝機能への影響を確認する必要があります。
- 多量の飲酒をする方:肝障害のリスクを考慮し、慎重な判断が必要です。
- 高齢者、女性、アジア人、甲状腺機能低下症のある方:筋障害や横紋筋融解症のリスクが高まる可能性があります。
- 過去にスタチン系薬やフィブラート系薬で筋障害を起こしたことがある方:再発の可能性があるため、服用前の確認が必要です。
- 筋肉の病気や遺伝性筋疾患の本人歴・家族歴がある方:筋障害のリスク評価が必要です。
- 糖尿病または血糖値が高めの方:血糖値や糖化ヘモグロビンが上昇することがあります。
- 手術、重い感染症、脱水、低血圧、けいれんなどの重い状態にある方:一時的な休薬が必要になる場合があります。
使用が禁忌となる方
- ロスバスタチンまたは本剤の成分に対して過敏症やアレルギーを起こしたことがある方
- 活動性の肝疾患がある方、または原因不明の肝酵素値上昇が持続している方
- 妊娠中、妊娠している可能性がある方、または妊娠を予定している方
- 授乳中の方
- 重度の腎機能障害がある方(クレアチニンクリアランス30mL/分/1.73m²未満)
- 筋疾患(ミオパチー)のある方
- シクロスポリンを使用している方
併用薬に関する注意
ロスバスタチンは、併用薬によって血中濃度や副作用のリスクが変わる場合があります。服用中の医薬品、サプリメント、漢方薬を医師または薬剤師へ伝えてください。
- アルミニウム・マグネシウムを含む制酸薬:ロスバスタチンの吸収が低下するため、添付文書ではロスバスタチン服用の少なくとも2時間後に制酸薬を服用するとされています。
- ゲムフィブロジル、フェノフィブラートなどのフィブラート系薬、脂質改善量のナイアシン:筋障害のリスクが高まる可能性があります。
- 一部のHIVプロテアーゼ阻害薬:ロスバスタチンの血中濃度が上昇する場合があり、用量調整が必要です。
- ワルファリンなどのクマリン系抗凝固薬:INRが変動する場合があるため、開始時や用量変更時に確認が必要です。
- アゾール系抗真菌薬、エリスロマイシン、コルヒチンなど:薬の作用や筋障害のリスクに影響する場合があります。
- 経口避妊薬:エチニルエストラジオールや黄体ホルモンの血中濃度が上昇する場合があります。
スロチン10mg|副作用
副作用の現れ方には個人差があります。原因の分からない筋肉痛、筋力低下、強い倦怠感、黄疸、濃い色の尿などが現れた場合は、服用を中止して速やかに医療機関へ相談してください。
一般的な副作用
- 頭痛、めまい
- 腹痛、便秘、吐き気
- 筋肉痛、関節痛、筋力低下
- クレアチンホスホキナーゼ(CK)値の上昇
- 肝酵素値(ALT)の上昇
稀な副作用
- 記憶障害、混乱、抑うつなどの認知機能に関する症状
- 甲状腺機能検査値の異常、糖化ヘモグロビン(HbA1c)の上昇
- 発疹、かゆみ、じんましんなどの過敏症
- たんぱく尿、血尿
重篤な副作用
- ミオパチー・筋炎・横紋筋融解症:強い筋肉痛、筋力低下、発熱、濃い色の尿、尿量減少などが現れることがあります。急性腎不全につながる可能性があるため、直ちに服用を中止して受診してください。
- 重い肝障害:肝炎、肝不全、黄疸などが報告されています。皮膚や白目が黄色くなる、著しい倦怠感、濃い色の尿などが現れた場合は、速やかに受診してください。
- 重いアレルギー反応:顔・唇・舌・喉の腫れ、息苦しさ、全身のじんましんなどが現れた場合は、直ちに受診してください。
- 膵炎:激しい上腹部痛や背中に広がる痛み、吐き気などが現れた場合は、速やかに受診してください。
スロチン10mg|お薬詳細
ロスバスタチンの作用
ロスバスタチンは、肝臓でコレステロールを合成する際に働くHMG-CoA還元酵素を選択的かつ競合的に阻害します。これにより、総コレステロール、LDLコレステロール、アポリポ蛋白B、non-HDLコレステロール、トリグリセリドを低下させ、HDLコレステロールを上昇させる作用を示します。
服用後の最高血中濃度はおよそ5時間後に到達し、消失半減期は約19時間と記載されています。主に便中へ排泄され、代謝へのCYP3A4の関与は臨床上大きくないとされています。
10mg規格の位置づけ
10mgはロスバスタチンの代表的な開始用量の一つです。ただし、より慎重な用量設定が必要な方では5mgから開始する場合があり、治療への反応や副作用のリスクに応じて医師が用量を調整します。必要とされるLDLコレステロール低下率や検査値だけでなく、年齢、腎機能、肝機能、併用薬なども判断材料になります。
同じ有効成分でも、用量、ブランド、添加物、製造会社、錠剤の外観などが異なります。スロチン20mgや他ブランドのロスバスタチン製剤へ、自己判断で切り替えないでください。
製品情報
スロチン10mgは、タイのSiam Bheasach Co., Ltd.が製造するフィルムコート錠です。タイFDAには「SUROTIN (10 MG TABLET)」として登録され、登録番号は1A 34/61 (NG)です。実物箱および添付文書では、1箱に10錠入りのシートが3枚、合計30錠入っていることを確認しています。
