AnNa(低用量ピル)28錠
本ページは海外における当該医薬品の公開情報をもとに作成した情報提供コンテンツです。医師の診察・処方に代わるものではありません。服用前に必ず医師または薬剤師にご相談ください。
AnNa(低用量ピル)28錠AnNa (Low-Dosage Pill) 28tabs
AnNa|お薬の概要
AnNa(アンナ)は、レボノルゲストレルとエチニルエストラジオールという2種類の女性ホルモンを配合した配合経口避妊薬(低用量ピル)です。タイのThai Nakorn Patana社が製造しており、海外では妊娠の予防を目的として使用されています。
1シートは28錠で構成され、黄色の実薬21錠と白色のプラセボ7錠(有効成分を含まない錠剤)が含まれます。実薬21錠はすべて同じホルモン量で、このような製剤は「単相性」と呼ばれます。服用期間中にホルモン量が段階的に変化する多相性の製剤とは、この点が異なります。
- 製品名
- AnNa(アンナ)
- 一般名(有効成分)
- レボノルゲストレル/エチニルエストラジオール
- 剤形・含量
- 経口錠(レボノルゲストレル0.15mg/エチニルエストラジオール0.03mg)/1シート28錠(黄色の実薬21錠+白色のプラセボ7錠)
- 薬効分類
- 単相性配合経口避妊薬(低用量ピル)
- 製造元
- Thai Nakorn Patana Co., Ltd.(ノンタブリー県、タイ)
- 製造国
- タイ
- 保管方法
- 30℃を超えない場所で保管。小児の手の届かない場所に保管してください。
AnNa|よくあるお問合せ(FAQ)
Q1. AnNaはどのようなお薬ですか。
レボノルゲストレル0.15mgとエチニルエストラジオール0.03mgを配合した配合経口避妊薬(低用量ピル)です。海外では妊娠の予防を目的として使用されています。1シート28錠で、黄色の実薬21錠と白色のプラセボ7錠で構成されています。
Q2. 「単相性」とはどういう意味ですか。
実薬21錠すべてに、同じ量の有効成分が含まれている製剤を単相性といいます。AnNaはこの単相性にあたります。一方、服用する時期によって有効成分の量が段階的に変わる製剤は多相性と呼ばれます。どちらが適しているかは体質や状況により異なり、医師が判断します。
Q3. 黄色い錠剤と白い錠剤の違いは何ですか。
黄色い錠剤21錠が有効成分を含む実薬で、白い錠剤7錠は有効成分を含まないプラセボです。白い錠剤を服用する期間中に、生理に似た出血(消退出血)が起こります。プラセボにも毎日服用する習慣を維持する役割があるため、飛ばさずに順番どおり服用してください。
Q4. 飲み忘れた場合はどうすればよいですか。
飲み忘れに気づいたのが本来の服用時刻から12時間以内であれば、気づいた時点ですぐに服用し、その後は通常どおりのスケジュールで服用してください。12時間を超えている場合は、飲み忘れた錠剤は服用せず、次の錠剤を通常の時刻に服用します。この場合はコンドームなどの他の避妊方法を併用してください。複数錠を飲み忘れた場合や、飲み忘れの前後に性交があった場合は、判断が複雑になるため医師または薬剤師へご相談ください。
Q5. 服用後に吐いてしまった場合はどうなりますか。
黄色い実薬を服用してから3〜4時間以内に嘔吐した場合、有効成分が十分に吸収されていない可能性があります。この場合は飲み忘れた場合と同じ対応をとってください。重い下痢が続く場合も吸収が低下する可能性があるため、医師へご相談ください。なお、白いプラセボは有効成分を含まないため、この期間の嘔吐や下痢は避妊効果に影響しないとされています。
Q6. 併用に注意が必要な薬はありますか。
一部の抗菌薬(アンピシリン等)、抗真菌薬、フェニルブタゾン、一部の抗てんかん薬(フェニトイン、フェノバルビタール、カルバマゼピン等)などは、AnNaの避妊効果を低下させる可能性があるとされています。これらの薬を使用する場合は、服用期間中および服用終了後7日間、他の避妊方法を併用する必要があります。糖尿病の治療を受けている方は、糖尿病治療薬の必要量が変わる場合があります。服用中の薬がある場合は、必ず事前に医師へお伝えください。
※服用方法や用量は、疾患や体質、併用薬、喫煙状況、血栓症リスクなどにより異なる場合があります。必ず医師の指示に従ってください。
AnNa|服用方法
以下は、海外における一般的な成人への服用方法です。当サイトが服用を推奨するものではありません。実際の服用にあたっては、必ず医師の指示に従ってください。
- 服用開始
月経(生理)が始まった初日に、黄色い錠剤の1錠目から服用を開始します。シートに記載された矢印の順に、1日1錠を28日間服用します。 - 服用時刻
毎日ほぼ同じ時刻に服用します。夕食時または就寝前が望ましいとされています。 - 次のシートへの移行
白い錠剤7錠を飲み終えたら、出血が続いている場合でも、翌日から次のシートの1錠目を開始します。休薬期間は設けません。 - 他の経口避妊薬から切り替える場合
現在服用している製剤の種類により、開始時期や追加の避妊が必要かどうかが異なります。自己判断で切り替えず、必ず医師の指示に従ってください。 - 出産後・流産後に開始する場合
最初の正常な月経が来るまで待つよう指示される場合と、それより早く開始できる場合があります。開始時期は医師の判断によります。 - 飲み忘れた場合
本来の服用時刻から12時間以内であれば、気づいた時点で服用し、その後は通常どおり服用します。12時間を超えた場合は、飲み忘れた錠剤は服用せず、次の錠剤を通常の時刻に服用したうえで、コンドームなどの他の避妊方法を併用します。複数錠の飲み忘れがある場合や判断に迷う場合は、医師または薬剤師へご相談ください。 - 嘔吐・下痢があった場合
黄色い実薬の服用後3〜4時間以内に嘔吐した場合は、飲み忘れた場合と同じ対応をとります。重い下痢が続く場合は医師へご相談ください。白い錠剤は有効成分を含まないため、この期間の嘔吐・下痢は避妊効果に影響しないとされています。 - 不正出血があった場合
黄色い錠剤を服用している3週間の間に予定外の出血が起こっても、服用は中断しません。少量の出血は自然に治まることが多いとされています。月経と同程度の多量の出血が続く場合は医師へご相談ください。 - 月経が来ない場合
白い錠剤を服用している期間に出血が起こらなかった場合は、いったん服用を中止し、医師へご相談ください。
用量の変更、他の避妊方法への切り替え、服用の中止については、必ず医師の指示に従ってください。
AnNa|適している方と服用禁忌の方
適している方
- 海外において、妊娠の予防を目的として医師が処方する場合に用いられます。
- 服用の可否は、年齢、喫煙の有無、血栓症のリスク、既往歴、併用薬などをもとに医師が判断します。
使用に注意が必要な方(医師の判断が必要な方)
- 高血圧・脂質異常症・糖尿病など心血管リスクのある方
血栓症や脳・心血管疾患のリスクが高まる可能性があります。 - 肥満(BMIが高い)の方
血栓症のリスクが高まるとされています。 - 前兆を伴わない片頭痛のある方
症状や既往により使用できない場合があります。前兆を伴う片頭痛は禁忌にあたります。 - 血栓症の家族歴がある方
遺伝的な素因がある可能性があります。 - 肝機能障害・胆のう疾患の既往がある方
ホルモンの代謝に影響が及ぶ可能性があります。 - 授乳中の方
有効成分がごく微量ながら母乳中に移行します。使用の可否は医師が判断します。 - 手術予定・長期臥床が見込まれる方
周術期や長期間身体を動かせない状態では血栓症のリスクが上がります。休薬の要否は医師が判断します。 - てんかん・静脈瘤・多発性硬化症・腎疾患・全身性エリテマトーデス(SLE)などの持病がある方
定期的な受診や検査が必要になる場合があります。 - 乳房のしこりがある方、家族に乳がんの既往がある方
経過観察が必要となる場合があります。
使用が禁忌となる方
- 本剤の成分に対して過敏症(アレルギー)の既往がある方
- 35歳を超えて喫煙している方
血栓症・心筋梗塞・脳卒中など、重篤な心血管系疾患のリスクが高まります。 - 現在または過去に静脈血栓症・肺塞栓症・脳梗塞・心筋梗塞などの血栓塞栓症を起こしたことがある方
再発・重篤化のリスクがあります。 - 血栓症を起こしやすい先天性・後天性の凝固異常がある方
- 前兆(閃輝暗点、言語障害、身体の一部のしびれや脱力など)を伴う片頭痛のある方
脳血管障害のリスクがあります。 - 重度の高血圧がある方
- 血管障害を伴う糖尿病がある方
- 重度の肝疾患・活動性の肝疾患・肝腫瘍のある方
- 診断されていない異常な性器出血がある方
- 性ホルモンの影響で進行しうる悪性腫瘍(乳がん・生殖器のがん等)がある、またはその疑いがある方
- 妊娠中または妊娠している可能性がある方
※本剤は女性を対象とした製品であり、男性への使用は承認された適応ではありません。
AnNa|副作用
副作用の現れ方には個人差があります。服用開始後しばらくは体がホルモンバランスの変化に慣れる過程で症状が現れることがありますが、症状が強い場合や長く続く場合は医師へ相談してください。また、胸の痛みや息切れ、片側の脚の腫れなど血栓症が疑われる症状が現れた場合は、直ちに服用を中止し、速やかに医療機関を受診してください。
一般的な副作用
- 不正性器出血(点状出血・少量出血)
服用開始から数か月の間、月経と月経の間に出血や少量の出血がみられることがあります。多くの場合、身体が慣れるにつれて治まるとされています。 - 吐き気・胃の不快感
- 頭痛
- 乳房の張り・痛み
- 月経周期の変化
- 気分の変化
- 体重変化
- 肝斑(茶色い色素斑)
皮膚に茶色がかった斑が現れることがあります。強い日光を避けることで軽減される場合があるとされています。 - コンタクトレンズ装用時の違和感
稀な副作用
- 血圧上昇
- 片頭痛の悪化
- 肝機能検査値の異常
- 胆のう障害
- 発疹・かゆみなどの過敏症
重篤な副作用(非常に稀)
- 血栓症(深部静脈血栓症、肺塞栓症、脳梗塞、心筋梗塞など)
初期症状として、片側の脚の痛みや腫れ、突然の胸の痛み、息切れ、原因不明の咳、激しい頭痛、ろれつが回らない、視力の低下などが挙げられます。これらの症状が現れた場合は直ちに服用を中止し、救急受診してください。喫煙している方、特に35歳を超えて喫煙を続けている方では、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まるとされています。 - 重度の肝障害・肝腫瘍
黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、著しい倦怠感、濃い色の尿などがみられることがあります。また、まれに肝腫瘍が報告されており、腹腔内出血につながる可能性があるとされています。自然に治まらない強い上腹部の痛みがある場合は、速やかに受診してください。 - 重篤なアレルギー反応
呼吸困難、全身の発疹、顔面や喉の腫れなどが現れた場合は、直ちに受診してください。
ここに記載のない症状が現れた場合も、医師または薬剤師へご相談ください。
AnNa|お薬詳細
作用のしくみ
AnNaは、黄体ホルモン(プロゲスチン)であるレボノルゲストレルと、卵胞ホルモン(エストロゲン)であるエチニルエストラジオールを配合した経口避妊薬です。この2種類のホルモンの働きにより、主に次のような作用を示すと考えられています。
- 排卵の抑制
視床下部・下垂体という脳の部位に働きかけ、卵巣に排卵を促すホルモンの分泌を抑えます。これが主な避妊作用とされています。 - 子宮頸管粘液の変化
子宮の入り口にある粘液の性状を変化させ、精子が通過しにくい状態にすると考えられています。 - 子宮内膜への作用
子宮内膜に作用し、その状態を変化させると考えられています。
用語の説明
- 低用量ピル:エチニルエストラジオールの含有量が概ね0.05mg未満の経口避妊薬。一般に0.035mg以下のものを指します。
- 単相性:シート内の実薬すべてに同じ量の有効成分が含まれる製剤。
- 消退出血:プラセボを服用する期間中に起こる、生理に似た出血。
- 血栓症:血管内に血のかたまり(血栓)ができ、血流が妨げられる状態。深部静脈血栓症、肺塞栓症、脳梗塞、心筋梗塞などがあります。
この商品について
AnNaは、タイのThai Nakorn Patana社(ノンタブリー県)が製造する経口避妊薬です。1シートは28錠で、黄色の糖衣錠21錠(実薬)と白色の糖衣錠7錠(プラセボ)で構成されています。実薬にはレボノルゲストレル0.15mgとエチニルエストラジオール0.03mgが含まれ、21錠すべてが同じ含量の単相性製剤です。
低用量ピルは、配合されている黄体ホルモンの種類や、実薬・プラセボの構成によって製剤ごとに特徴が異なります。他の低用量ピルからの切り替えや、服用の中止・再開については、自己判断で行わず、必ず医師にご相談ください。
服用中に体調の変化を感じた場合や、判断に迷う場合は、医師または薬剤師へご相談ください。

