バイアグラ 100mg

バイアグラ（シルデナフィル 100mg）4錠Viagra （Sildenafil 100mg） 4 tablets

バイアグラ｜概要

バイアグラが向いている人

勃起の硬さや持続力に不安がある方

性的刺激は感じるものの、勃起が十分に硬くならない、または途中で萎えてしまう方に適しています。この薬は陰茎の血流を促進し、勃起をサポートします。

即効性を求める方

バイアグラは服用後約30分～1時間で効果が現れ、4〜5時間持続します。性行為のタイミングを計画的に考えられる方に向いています。

ED治療薬の使用が初めての方

バイアグラは世界初のED治療薬であり、長年の使用実績と豊富な臨床データがあります。初めての方でも安心して使用できる選択肢です。

空腹時に服用できる方

食事、特に脂っこい食事の影響を受けやすいため、空腹時の服用が推奨されます。食事のタイミングを調整できる方に適しています。

バイアグラの服用が禁忌とされる人

以下の条件に該当する方は、この薬の服用が禁じられています。

硝酸剤や一酸化窒素（NO）供与剤を使用中の方

狭心症や心不全の治療で使用される硝酸剤（例：ニトログリセリン）やNO供与剤を服用している方がバイアグラを併用すると、血圧が危険なほど低下する恐れがあります。

過去にシルデナフィルでアレルギー反応を起こした方

シルデナフィルに対して過敏症（アレルギー）を示したことがある方は、再度服用すると重篤なアレルギー反応を引き起こす可能性があります。

心血管系障害があり、性行為が不適当と判断される方

心筋梗塞、心不全、不安定狭心症、重度の不整脈などの心血管系障害を持つ方で、性行為が医学的に不適当と判断される場合、この薬の服用は禁じられています。

重度の肝機能障害がある方

この薬は主に肝臓で代謝されるため、重度の肝機能障害がある方では薬の代謝が遅れ、血中濃度が上昇し、副作用のリスクが高まります。

低血圧または高血圧の方

安静時の収縮期血圧が90mmHg未満または拡張期血圧が50mmHg未満の低血圧の方、または収縮期血圧が170mmHg以上または拡張期血圧が100mmHg以上の高血圧の方は、バイアグラの血管拡張作用により血圧が危険なレベルまで変動する恐れがあります。

過去6ヶ月以内に脳梗塞、脳出血、心筋梗塞を起こした方

これらの疾患を最近経験した方は、血圧の変動に対する調節機能が不安定であり、この薬の服用によって再発のリスクが高まる可能性があります。

網膜色素変性症の方

網膜色素変性症は遺伝性の視覚障害であり、この薬が視覚に影響を与える可能性があるため、服用が禁じられています。

特定の薬剤を服用中の方

特に、硝酸薬およびNO（一酸化窒素）供与薬、可溶性グアニル酸シクラーゼ（sGC）刺激剤、抗不整脈薬とバイアグラの併用は禁忌ですが、それ以外にも服用中の薬がある場合や、ご自身の判断で市販薬・サプリメントを服用している場合も、必ずバイアグラを処方する医師または薬剤師に全て伝えてください。

バイアグラの服用に注意が必要な人

以下の条件に該当する方は、バイアグラの服用に際して医師と慎重に相談する必要があります。

• 中等度の肝機能障害や腎機能障害がある方
• 降圧剤やα遮断薬を服用中の方
• 65歳以上の高齢者
• 視覚に問題がある方

バイアグラ｜服用方法

＜服用のタイミング＞

バイアグラは服用後、約30分～1時間で効果が現れ始めます。そのため、性行為を予定している約1時間前に服用するのが最も効果的とされています。
効果のピークは服用後1時間～2時間ほどです。

＜服用量＞

バイアグラには25mgや50mg、本剤のように100mgなどの用量がありますが、どの用量が適切かは個人の年齢、健康状態、症状の程度によって異なります。必ず医師によって処方された用量を守ってください。
製薬会社や医薬品の公式な情報としては「錠剤を割っての服用」は推奨されていません。 しかし、医療現場では医師の判断のもとで分割して処方されるケースもありますので、割って服用する場合は、必ず医師に相談の上にしてください。

＜服用の間隔＞

バイアグラの服用は1日1回までです。
次の服用までは、必ず24時間以上の間隔をあけてください。短時間のうちに複数回服用すると、血中濃度が過剰に高まり、危険な副作用を引き起こす可能性があります。

＜水またはぬるま湯で服用＞

ジュースや牛乳、お茶などで服用すると、成分の吸収に影響が出る可能性があるため、コップ1杯程度の水またはぬるま湯で服用してください。

＜食事の影響＞

バイアグラは食事、特に脂肪分の多い食事の後に服用すると、成分の吸収が妨げられ、効果の発現が遅れたり、効果が半減したりすることがありますので、空腹時（食前）に服用するのが最も推奨されます。
食後に服用する場合は、食事から2時間以上あけて、消化が進んでから服用するようにしてください。焼肉や天ぷらなどの脂っこい食事は特に影響が大きいため、避けるのが賢明です。

バイアグラ｜服用時の注意点

• 少量のアルコール（ビール1杯程度）であれば、リラックス効果によりプラスに働くこともありますが、過度の飲酒は避けるべきです。
  アルコールはそれ自体が中枢神経を抑制し、勃起機能を低下させます。また、血管拡張作用があるため、バイアグラと相まってめまいや急な血圧低下などの副作用を誘発しやすくなります。
• 硝酸剤や一部の降圧薬など、バイアグラと併用すると危険な薬剤があります。服用中の薬がある場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。

バイアグラ｜副作用

バイアグラの一般的に報告されている副作用

顔のほてり・潮紅

（発現率）約3.87％
（症状）顔が熱く感じたり、赤くなることがあります。
（原因）血管拡張作用により、顔周辺の血流が増加するためです。
（対処法）通常は一時的なもので、特別な治療は不要です。

頭痛

（発現率）約3.87％
（症状）軽度から中等度の頭痛が生じることがあります。
（原因）血管拡張による血流変化が関与しています。
（対処法）市販の頭痛薬（例：ロキソプロフェン、イブプロフェン）で緩和できます。

鼻づまり

（発現率）0.1〜1％未満
（症状）鼻が詰まる感じがすることがあります。
（原因）鼻粘膜の血管拡張によるものです。
（対処法）症状が強い場合は、市販の点鼻薬を使用することも検討できます。

消化不良・腹痛

（発現率）0.1〜1％未満
（症状）胃の不快感や腹痛が生じることがあります。
（原因）消化器系への影響によるものです。
（対処法）空腹時の服用を心がけ、症状が続く場合は医師に相談してください。

視覚異常

（発現率）0.1〜1％未満
（症状）視界が青みがかって見える、光に敏感になるなどの症状が報告されています。
（原因）網膜に存在する酵素への影響とされています。
（対処法）通常は一時的なもので、症状が続く場合は医師に相談してください。

バイアグラの稀に報告される重篤な副作用

非常に稀ではありますが、以下のような重篤な副作用が報告されています。

胸痛・動悸

（症状）胸の痛みや心拍数の増加を感じることがあります。
（対処法）すぐに服用を中止し、医師の診察を受けてください。

めまい・失神

（症状）立ちくらみや意識を失うことがあります。
（対処法）安全な場所で安静にし、症状が続く場合は医療機関を受診してください。

視力の急激な低下

（症状）突然の視力低下や視野欠損が生じることがあります。
（対処法）直ちに医師の診察を受けてください。

バイアグラ｜お薬詳細

＜バイアグラの勃起のメカニズム＞

性的刺激を受ける

視覚や触覚などの性的刺激により、脳が興奮します。

神経伝達

興奮の信号が脊髄を通じて陰茎へ伝わります。

一酸化窒素（NO）の放出

陰茎の血管内皮細胞からNOが放出されます。

cGMPの生成

NOの作用で、cGMP（環状グアノシン一リン酸）という物質が増加します。

血管の拡張と勃起

cGMPの作用で血管が拡張し、陰茎海綿体に血液が流入して勃起が起こります。

バイアグラの作用機序

バイアグラの有効成分であるシルデナフィルは、PDE5（ホスホジエステラーゼ5）という酵素の働きを阻害します。バイアグラは、は性的刺激によって自然に起こる勃起のプロセスをサポートする薬であり、性的刺激がない状態では勃起しません。

PDE5の役割

通常、勃起が収まる際には、PDE5がcGMPを分解し、血管を収縮させます。

シルデナフィルの作用

シルデナフィルがPDE5を阻害することで、cGMPの分解が抑えられ、血管の拡張が持続し、勃起が維持されやすくなります。