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メトホルミン 500mg(Miformin)50錠

メトホルミン 500mg(Miformin)50錠

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Metformin 500mg (Miformin) 50 tabs
同成分のお薬

メトホルミン 500mg

本剤Miforminは、メトホルミン塩酸塩を有効成分とする、糖尿病の治療に広く使われている飲み薬です。血糖値をコントロールしやすくし、副作用が少ないお薬です。

メトホルミンは本剤Miforminの有効成分で、グルコファージも同じくこのメトホルミンが有効成分のお薬です。
メトホルミンは特許が切れた後に、多くの製薬会社からジェネリック医薬品として販売されています。本剤Miforminもその一つです。有効成分は同じですが、本剤Miforminはメルク社のブランド薬、グルコファージよりもかなり安価になります。

メトホルミン|効果

メトホルミンは60年以上使われ続けており、多くの国で糖尿病治療の第一選択薬として推奨されています。以下は主なメトホルミンの効果です。

血糖値を下げる効果

  • 肝臓が余計な糖を作り出さないようにします。
  • 体の細胞がエネルギーとして糖を使いやすくなります。
  • 食事で摂った糖の吸収を抑える効果があります。

低血糖になりにくい

  • インスリンの分泌を増やさないため、血糖値が下がりすぎてしまう「低血糖」になりにくいのが特徴です。

体重増加を抑える

  • 満腹感が続きやすく、食べすぎを防ぎます。
  • 余分な糖が体外に出やすくなるため、体重管理にも役立ちます。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)にも効果

  • 糖尿病だけでなく、ホルモンバランスの乱れによるPCOS(卵胞の成長がうまくいかない病気)の治療にも使われます。
  • 排卵を促し、不妊治療で役立つことがあります。

エイジングケアや病気の予防の可能性

  • 老化やがんの原因になる活性酸素を抑える効果が期待されています。
  • 研究によると、メトホルミンを服用することで認知機能の低下を防ぐ可能性が示されています。
  • 一部の研究で、がん予防に役立つ可能性が指摘されています。

メトホルミン|禁忌

以下のような状態では、メトホルミンの使用が禁忌となります。

腎臓に問題がある場合

  • 腎臓がしっかり働いていない人や、人工透析を受けている人はメトホルミンを使用できません。
  • 腎臓の働きが少し悪くなっている場合は、薬を使うかどうか慎重に判断し、用量を調整する必要があります。
  • 造影剤を使う検査(CTスキャンなど)を受けた後は、腎臓への負担が増える可能性があるため、検査後48時間はメトホルミンを再開しないでください。
  • 腎臓に影響を与える薬(利尿剤や一部の痛み止めなど)を使っている場合は、腎臓の働きを定期的に確認してください。

脱水やお酒を飲みすぎる場合

  • 脱水症状があるときや、下痢や嘔吐が続くときは、メトホルミンを使うと危険です。
  • お酒を飲みすぎている人は、メトホルミンを使えません。適量であれば問題ない場合もありますが、必要なら医師に相談してください。
  • 熱や病気で食欲がなくなるなど、体調が悪い日(「シックデイ」と呼ばれる状態)には、薬を一時的に中止し、医師に相談してください。

心臓や肺の病気、手術、肝臓に問題がある場合

  • 心臓や肺の病気が重い人、例えば心不全や心臓発作、呼吸が苦しい状態などの場合、メトホルミンを使うことはできません。
  • 手術を受ける場合は、特に大きな手術の前後には薬を中止する必要があります。小さな手術の場合は医師に確認してください。
  • 肝臓の病気がある人は、場合によってはメトホルミンを慎重に使うことがありますが、重度の肝臓病がある場合は使用できません。

高齢者

  • 高齢の人は、腎臓や肝臓の働きが弱くなっている場合があるため、メトホルミンを使う際には特に注意が必要です。
  • 定期的に腎臓や肝臓の状態をチェックして、薬の量を調整したり、必要なら中止を検討します。
  • 75歳以上の人は、さらに慎重に判断する必要があります。

メトホルミン|服用方法

<大人>

  • 1日500mg(本剤は1錠)からスタートします。
  • 維持量は、血糖値の改善具合を見ながら調整し、1日750mg~1,500mg(本剤は1.5錠〜3錠)が目安です。
  • 1日の最大服用量は、2,250mg(本剤は4.5錠)まで。
  • 1日2~3回に分けて飲むのが一般的です。
  • 食事の直前または食後に飲みます。

<10歳以上の子ども>

  • 1日500mg(本剤は1錠)からスタートします。
  • 維持量は、血糖値の改善具合を見ながら調整し、1日500mg~1,500mg(本剤は1錠〜3錠)が目安です。
  • 1日の最大服用量は、2,000mg(本剤は4錠)まで。
  • 1日2~3回に分けて飲むのが一般的です。
  • 食事の直前または食後に飲みます。

メトホルミン|副作用

メトホルミンは効果の高い薬ですが、体調によっては副作用が現れることがあります。普段と違う体調の変化を感じたら、迷わず医師に相談してください。
以下に主なメトホルミンの副作用を挙げます。

よくある副作用

<胃腸の症状>
下痢、吐き気、食欲不振、腹痛、膨満感など。

重い副作用

<乳酸アシドーシス>
吐き気、筋肉痛、けん怠感、深く速い呼吸、意識がぼんやりするなど。腎臓や肝臓、心臓の持病がある場合や脱水時、薬を飲み始めたばかりのときに起こりやすい。

<低血糖>
冷や汗、ふるえ、動悸、強い空腹感、ぼんやり、重症ではけいれんや意識を失うこともある。軽い場合は糖分を摂取(飴やジュースなど)、重い場合はすぐに医療機関へ。

<肝臓の障害>
だるさ、吐き気、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶色くなる。

<横紋筋融解症(筋肉の異常)>
筋肉痛、脱力、赤褐色の尿、手足のしびれなど。

その他の可能性のある副作用

<皮膚やアレルギー症状>
発疹、かゆみ。

<ビタミン不足>
長期間服用するとビタミンB12が減ることがある。

<めまい・倦怠感>
動悸や眠気を感じることがあります。

メトホルミン|その他注意事項

服用前に確認すべきこと

<持病やアレルギーの有無を医師に伝える>
腎臓病、肝臓病、心臓病がある方は特に注意が必要です。 妊娠中や妊娠の可能性がある場合、服用できません。授乳中の方も医師に相談してください。

<他の薬との飲み合わせ>
飲み合わせによって薬の効果が強くなったり弱くなったりする場合があります。現在服用している薬(市販薬を含む)は必ず医師に報告しましょう。

服用中に注意すべきこと

<低血糖>
冷や汗、ふるえ、動悸、ぼんやりする感じ。症状が出たらすぐに糖分を摂りましょう(飴や甘いジュースなど)。

<乳酸アシドーシス>
けん怠感、吐き気、深い呼吸、筋肉痛。症状が出たら服用を中止し、すぐに医師に相談してください。

<特定の検査時の対応>
造影剤を使う検査(CT、心臓カテーテル検査など)の際は、医師に薬を一時的に中止するか相談が必要です。

<アルコール摂取を控える>
アルコールは乳酸アシドーシスや低血糖のリスクを高めるため、できるだけ控えましょう。

服用が適さない人

  • 1型糖尿病の方や腎臓や肝臓の病気が重い方。
  • 乳酸アシドーシスになったことがある方、重い感染症や脱水症状がある方。

妊娠・授乳中の服用

  • 妊娠中はメトホルミンを使用せず、インスリン治療に切り替えます。
  • 授乳中の方は、医師と相談して授乳を続けるか服用を中止するか決めてください。

生活上の注意

<食事療法や運動療法を継続>
メトホルミンを服用しても、規則正しい食事や適度な運動が大切です。

<定期的な検査>
血糖値やHbA1c、腎機能や肝機能などの検査を定期的に受けましょう。

<運転や危険な作業に注意>
低血糖の可能性があるため、車の運転や高所作業には注意が必要です。

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